絵本作りに挑んだ「ライセンス」・藤原一裕「学校だけがすべてじゃないことを伝えたい」

[ 2020年1月11日 05:00 ]

MBSテレビ「OFLIFE」に登場するライセンス・藤原一裕
Photo By 提供写真

  MBSテレビ「OFLIFE」(火曜深夜1・59)の14日放送は「ライセンス 藤原一裕 絵本」がテーマ。芸歴24年目のお笑いコンビ「ライセンス」・藤原一裕(42)にスポットを当てる。

 藤原は3年前に小説を出版するなど多彩に活動。昨年は実体験をもとにした絵本作りに挑んだ。「いじめ」をテーマにした絵本のタイトルは「ゲロはいちゃったよ」。藤原が描いた絵とともに、いじめに傷ついた主人公の少年が孤独の中で過ごす姿が描かれている。

 奈良県生駒市出身の藤原。父親の仕事の都合で転勤を繰り返し、中学生時代に「いじめ」を体験した苦い過去を持つ。運良く、父の転勤で立ち直ることができたが「いじめはなくならないし、今後もいじめは絶対に生まれる」。引きこもってしまった子や、現在、いじめから逃げられない環境にいる子どもたちに「学校だけが世界のすべてじゃないよってことを伝えたい」と力をこめる。

 藤原が絵本作りのために活用したのがクラウドファンディング。インターネットを通して自分の活動や夢を発信し、共感してくれた支援者から資金を募るというシステムだ。支援を募りたい実行者は、支援してくれた金額に応じて、モノやサービス、体験や権利などを「リターン」する仕組みだ。このクラウドファンディングを通して「絵本の表紙と裏表紙を決める会議に参加できる権利」を2万円で購入した支援者との会議には、東京だけでなく九州地方からも参加者が集まった。「本の内容に共感してくれた人が支援をしてくれた。不思議な出会いと繋がりがあって、やって良かったのひと言です」と藤原は語る。出来上がった絵本のほとんどを、出身地の生駒市に寄付することを決める。

 そんな藤原のもとに、埼玉県坂戸市の小学校から絵本の読み聞かせをしてほしいとのオファーがくる。藤原は1000人の生徒の前で読み聞かせを行うが、絵本の内容が子どもたちに受け入れられるのか。子どもたちの反応は。藤原は「いじめられている子の気持ちの中に、前向きな気持ちが生まれたらいいなと思います」。そんな思いで情熱を注いだ絵本作りに密着する。

 ナビゲーターは黒田博樹氏(44)、VTRナレーションは女優・手塚理美(58)。

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2020年1月11日のニュース