ロンブー亮、月末に本格始動 吉本との専属エージェント契約で再出発

[ 2020年1月11日 05:30 ]

「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮
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 昨年の吉本興業を巡る闇営業問題で、謹慎処分を受けていたロンドンブーツ1号2号の田村亮(48)が、10日をもって芸能活動を再開すると同日、吉本興業が発表した。田村淳(46)が新設した会社「LONDONBOOTS」に所属し、吉本と専属エージェント契約を締結する運び。今月中にもコンビで舞台に立ち、本格始動する見通しだ。

 昨年6月24日の活動停止から201日。闇営業の長いペナルティーから亮が復帰した。吉本はこの日、報道各社に文書で「本日をもって、株式会社LONDONBOOTSの所属タレントとして芸能活動を再開していくこととなりました」と報告した。

 LONDONBOOTSは、淳が昨年11月に設立した、亮と吉本を橋渡しするための事務所で、今後は吉本と専属エージェント契約を締結し、吉本が仕事面での窓口になる。

 淳も自身のツイッターで「相方として、近くで厳しく見守ってきましたが、しっかりと反省し、その反省をこれからの芸能活動に生かしたいという強い意志を感じた」として「再びコンビとして活動していきたいと思います」とした。

 関係者によると、今月末にライブを行う方向で調整している。不祥事での復帰は吉本の慣例にならい、舞台からの再出発。「亮1人で出ることはないでしょう」(関係者)という。劇場での漫才やコントでなく、テレビを主戦場にしてきた2人だけに、トークライブの形が濃厚だ。

 亮は雨上がり決死隊の宮迫博之(49)らとともに、反社会的勢力との間で、事務所を通さず直接ギャラを受け取る闇営業を行っていたことが昨年6月に発覚。謹慎処分を受けた。

 同7月に吉本とたもとを分かち、宮迫と会見を強行。「圧力で謝罪会見を開けなかった」などと涙ながらに主張し、契約解除を申し入れた。その後、精神的に疲弊し「適応障害」と診断を受けた。

 放送関係者によると謹慎期間中は療養に努めつつ、老人ホームの慰問や屋久島への一人旅などを行った。昨年秋ごろには復調。芸能活動への意欲を見せたことから「淳さんを通じ吉本と復帰に向け話し合いを進めていた」。

 本紙の取材によると吉本社員にも後押しする声が多く、昨年12月中旬には復帰を決断。淳は「亮も腹を決めたので」と周囲にコンビでの活動再開を報告していた。

 また、今月末には会見を行う方向で最終調整に入っている。昨年の芸能界を揺るがせた騒動からの復帰。亮がいかに心中を語るのか、注目が集まる。

 《残るは宮迫のみ》 闇営業問題で活動を休止した芸人13人のうち、復帰していないのは宮迫のみとなった。騒動を経て、吉本の先輩・明石家さんま(64)が後見人として名乗りを上げ、立場はさんまの個人事務所預かりとなっている。当初予定していた今月のさんま主演の舞台での復帰は世間の風当たりも強く頓挫。今後はユーチューバーやイタリア料理店プロデュースと“二足のわらじ”を視野に入れている。親しい知人は「まずは亮さんの復帰を願っていた。これからはユーチューバーとしての準備に力を入れるのでは」と話していた。


 ▽エージェント契約 仕事獲得以外のスケジュール管理やプロモーションなどをタレント側が自ら行う。吉本興業が昨年8月に日本の芸能事務所では初めての導入を発表。お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次(50)が第1号契約を結んだ。現在はたむらけんじ(46)や友近(46)が吉本と交渉中。ギャラが多くなる利点がある一方、不祥事によるテレビ番組の降板やCM放送中止の損失は自己負担というリスクもある。

 ▽闇営業問題 亮ら11人が特殊詐欺グループの忘年会に参加していたことが昨年6月に発覚し、謹慎処分を受けた。亮と宮迫は会社との間に代理人弁護士を立てたことでコミュニケーションが取れなくなり関係性が悪化。2人で会見を強行し、会社のパワハラ体質などを糾弾した。その後、吉本の岡本昭彦社長(53)が急きょ会見を開くなど大騒動に発展。企業体質に世間の批判が集まる中、吉本は「経営アドバイザリー委員会」を設置。所属タレントの待遇改善や専属エージェント契約の導入を決めた。闇営業では計13人が謹慎、亮と宮迫を除く11人は8月に復帰。

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