掛川で過去4戦全勝の渡辺王将「身が引き締まる思い」 12日から王将戦7番勝負

[ 2020年1月11日 20:14 ]

茶のみやきんじろうと掛川茶PRレディ・松葉理紗さん(右)が見守る中、掛川城を背に刀を交える徳川家康に扮した渡辺王将(右から2人目)と山内一豊に扮した挑戦者の広瀬八段(撮影・久冨木 修)
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 渡辺明王将(35)に広瀬章人八段(32)が挑む第69期大阪王将杯王将戦7番勝負の第1局が静岡県掛川市で12日から始まるのを前にした11日、同市内で前夜祭が開かれ、松井三郎市長、毎日新聞社の朝比奈豊会長、スポーツニッポン新聞社の河野俊史社長ら約190人が出席した。

 あいさつに立った渡辺は過去4度の7番勝負における掛川対局が4戦全勝であることをアピールし、「対局場がお城の麓にあって、将棋を対局するのに相応しい和室。リラックスできる」と好相性を強調した。広瀬は前夜祭の前に行われた対局場検分後、掛川城で行われた甲冑(かっちゅう)を着ての写真撮影を取り上げ、「早速、王将戦カラーで身が引き締まる思い」と語った。

 また日本将棋連盟の佐藤康光会長は広瀬が挑戦権を得た昨年11月19日、藤井聡太七段の史上最年少挑戦記録を阻止した挑戦者決定リーグの一斉対局を回想した。連盟が急きょ開催した大盤解説会に出席した羽生善治九段が「(藤井を上回った)広瀬さんの終盤力に感嘆されていた」と振り返り、「世代も近い。これから対戦が増えるはず」と昨年の棋王戦以来2度目の両者によるタイトル戦への期待を示した。

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2020年1月11日のニュース