明日海りお サヨナラ公演開幕「宝塚はあこがれ、夢」 次期トップ・柚香光の背中を押すシーンも

[ 2019年10月18日 18:35 ]

この公演で退団する明日海りお(中央)
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 宝塚歌劇団花組トップスター、明日海(あすみ)りおのサヨナラ公演「A Fairy Tale -青い薔薇の精-」(作・演出/植田景子)、「シャルム!」(作・演出/稲葉太地)が18日、東京宝塚劇場で初日を迎えた。

 入団17年目、トップ就任から5年半にわたり、新世紀の宝塚をけん引した「トップ・オブ・トップ」明日海が最後の公演を迎えた。

 9月30日、本拠地・宝塚大劇場に“お別れ”をしてきた。「退団することが初めてなので(笑)、初めてのことづくしでバタバタした印象がありました。(大劇場を)卒業し、東京公演では、もっといい作品を、もっと我々の良さをお客様にお伝えしたいという気持ちが湧きました。卒業のことは後で考えます」と東京公演への意気込みを語った。

 また、4人目の相手役を務め、東京宝塚劇場では明日海と最初で最後のコンビを組む華優希(はな・ゆうき)は「明日海さんが、さらによい舞台を作りたいという思いを持ってらっしゃる姿をみて、自分も精いっぱい頑張りたい」と思いを語った。

 ショー「シャルム!」は、明日海の魅力が詰まった集大成にふさわしい演出が散りばめられている。「見どころばかりで困ります、とお客さまが感じられるようにお届けしたい。長年研究し大事にしてきた黒えんびの場面は、トップスターの大先輩でもある安寿ミラさんが振り付けをしてくださった。男役だけの群舞に思い入れが強いですね」と明日海。次期トップに決まった柚香光(ゆずか・れい)の背中を押し、組を託すシーンもあり、ファンの涙を誘った。

 明日海にとって「宝塚を語ると1週間くらいかかるかも。あこがれ、夢。(トップという)立場に立たせていただいてからは、自分のやるべき仕事もあったし、すべてが詰まっている。素直な気持ちで大好きですね」と宝塚愛にあふれる思いを語った。

 公演は11月24日まで。千秋楽は全国の映画館、台湾、香港でライブ中継される。

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