柳家喬太郎「なつぞら」で朝ドラ“初出演”岡田将生「昭和元禄落語心中」縁に喜び 咲太郎に落語のススメ

[ 2019年6月4日 08:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」で朝ドラ“初出演”を果たした柳家喬太郎(右)(C)NHK
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 人気落語家の柳家喬太郎(55)が4日放送のNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)第56回で朝ドラ“初出演”を果たした。昨年前期「半分、青い。」で声の出演はしたが、朝ドラ本編に姿を現しての出演は今回が初。

 女優の広瀬すず(20)がヒロインを務める節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 喬太郎は、亜矢美(山口智子)が女将を務める新宿のおでん屋「風車」の客を演じた。なつが帰宅し「お兄ちゃんは?」と咲太郎(岡田将生)の話題になり、客(喬太郎)は「咲太郎?咲ちゃんか。咲ちゃん知ってるよ、オレ。知ってるよ~。(咲太郎が)落語なんかやらねぇかな、と思ってんだよ」と亜矢美と会話を交わした。

 今回の出演は昨年10~12月に放送され、話題を呼んだNHKドラマ10「昭和元禄落語心中」が縁。岡田が主演し落語家役、喬太郎が落語監修を務めた。これを踏まえると、喬太郎のセリフ「(咲太郎=岡田が)落語なんかやらねぇかな、と思ってんだよ」が興味深く聞こえる。喬太郎も「岡田将生さん演じる咲太郎に対して『落語なんかやらねぇかな、と思ってんだよ』というセリフがありましたが、あれは自分で考えたアドリブではなく、こういった内容を話すお客さんの役ということで出演のオファーを頂きました。昨年放送された岡田さん主演の『昭和元禄落語心中』の監修がなければ今回の出演もなかったと思うので、このような形でご縁がつながってうれしいです」と明かし、喜んでいる。

 喬太郎は2007年1月、01年前期の朝ドラ「ちゅらさん」の続編「ちゅらさん4」に出演したが、これは午後9時からの全2回。昨年の「半分、青い。」は第19回(4月23日)、ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の人生初デートの相手・新聞部の小林(森優作)が聴いていた落語「寿限無」の声の主を演じた。朝ドラ本編に姿を現しての出演は「なつぞら」が初となり「どこか気恥ずかしいような、こそばゆいようなうれしさがあります」と心境を語っている。

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2019年6月4日のニュース