「いだてん」視聴率苦戦も…制作責任者は自信満々「手応えがある」「これから見て」

[ 2019年3月5日 14:25 ]

<NHK大河ドラマ「いだてん」新キャスト発表会>出席した主演の中村勘九郎(中央)と新キャスト陣(左から)柄本佑、黒島結菜、寺島しのぶ、菅原小春
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(48)がダブル主演するNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(日曜後8・00)の新キャスト発表会が5日、東京・渋谷の同局で行われ、番組責任者が苦戦が続く視聴率について言及する場面があった。

 同番組の視聴率は先月10日放送の第6話で9・9%を記録して以来、1桁が続き、3日に放送された第9話も9・7%と厳しい状態が続いている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 制作統括の訓覇圭氏はこれまでの流れについて「台本の作りとしては5話まではパズル的な要素や人物の設定をち密に描いていた。6話から順列にいろいろな内面が出て、非常に見やすくなって(10話からの)ストックホルム編で前半のピークを迎える。前半の作りと今は違っていて、ストレートなドラマがストックホルムで1クールで完結する」と説明。視聴率的には苦戦は続いているが「これからかな、これからだな」とコメントした。

 さらに「前半はち密に組んでいたけど、今はストレートになっている。今を見てほしい。“とっつくにくい”みたいなことがある方がいたら、(今は)そうでもない(と思う)。宮藤さんの本も、こんなにストレートなドラマってあまりないぐらい、ストレートな青春ものになっている。青春と感動のドラマができているので、これから見て!って(思う)」と力説。「本当に手応えがある。数字、数字っていうよりも、本当に見ていただきたいなというのを心の底から思っている」と仕上がりに自信を見せた。

 「いだてん」は大河ドラマ58作目。2013年前期のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした宮藤官九郎氏(48)がオリジナル作品で大河ドラマの脚本を初担当。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪までの日本の激動の半世紀を描く。勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)を、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じている。

 この日は新キャストとして、日本女子体育大学を創設した二階堂トクヨ役の寺島しのぶ(46)、日本人女性初のオリンピック選手・人見絹枝役の菅原小春(27)、四三の教え子・村田富江役の黒島結菜(21)、富江の父・大作役の板尾創路(55)、落語家の美濃部孝蔵の妻・清水りん役の夏帆(27)、日本橋百貨店で働くシマの夫・増野役の柄本佑(32)、東京市長・永田秀次郎役のイッセー尾形(67)の参加が明らかになった。

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2019年3月5日のニュース