藤井七段 昇級ならずも最終対局は13時間超かけて白星 名人戦順位戦C級1組

[ 2019年3月5日 23:20 ]

最終対局に勝った藤井聡太七段
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 将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太七段(16)が5日、大阪市の関西将棋会館で指された第77期名人戦順位戦C級1組の最終局で都成竜馬五段(29)に126手で勝利。数字上はトップの9勝1敗で終えたが、36年ぶりとなるデビューから2期連続昇級を逃し、残留が決定。B級2組への来期昇級を決めた師匠・杉本昌隆八段(50)とは明暗が分かれた。

 勝負に勝って、結果に泣いた、13時間超の長い対局だった。

 他の結果で、昇級の可能性が消えた午後10時33分時点ではまだ対局中だった。同11時14分の終局直後、感想戦で事実を知らされると、覚悟していたかのように「前回に敗れてしまっていたので仕方ないのかな、と」とサバサバとした表情。ただ、さすがに失意は隠せなかった。

 勝てば昇級を決められた前局で黒星を喫したため、他力本願の厳しい戦いに追い込まれた。8勝1敗で並んでいた4人の中で、昇級2枠に入るためには(相撲の番付にあたる)順位が4番手の自身が勝ち、さらに上位の3人中、最低でも2人の敗戦が必要。確率にすればチャンスは25%で、32年ぶり師弟同時昇級の可能性に至ってはさらに低く、6・25%しかなかった。

 それでも、20歳で史上最年少名人になる道は残されている。来期以降に連続してB級2組、同1組、A級へ昇級。さらにA級で即優勝して挑戦権を得て、7番勝負でタイトル奪取―。この仮想プランが実現すれば、1983年に21歳で将棋界のトップに君臨した谷川浩司九段(56)を上回ることができる。

 今期中でも、51年ぶりに記録更新の期待が高まっている。首位の勝率・8542(5日現在、41勝7敗)は、歴代1位に輝く中原誠十六世名人の・8545(47勝8敗、1967年度)に肉薄。残り対局数から1敗でもすれば厳しいだけに、もう負けは許されない。

 昇級は逃したが、まだまだ年度内の対局は続く。来年度にタイトル獲得という最大の夢を叶えるためにも、この日の悔しさを糧に、天才棋士が立ち止まっている時間はない。

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