河野景子さん 5日発売著書に貴乃花氏との23年間告白「何もかもが限界」

[ 2019年3月5日 06:30 ]

河野景子さんの著書の表紙
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 昨年10月、元貴乃花親方の貴乃花光司氏(46)と離婚した元フジテレビアナウンサー河野景子さん(54)が離婚後初の著書「こころの真実 23年のすべて」(世界文化社)を5日発売する。離婚を景子さんから切り出したことや、ストレスで円形脱毛症になったことなど23年間の結婚生活を赤裸々に告白。「何もかもが限界でした」と包み隠さず心情を明かしている。

 世間を騒がせた平成の大横綱と支えてきた妻の離婚劇。双方が多くを語らなかった離婚の経緯について、景子さんは著書の中で「私から切り出した」と明言。「彼が引退届を協会に提出したことが離婚の引き金になったのは確か」と、共に精魂を注いだ貴乃花部屋の消滅を大きな原因として挙げている。

 体の変調も引き金となった。景子さんに衝撃的なことが起こったのは2012年ごろ。前頭部の髪が直径5センチほど抜け、円形脱毛症に。そこで「このまま終わっちゃうの、私の人生」との思いが巡った。離婚への予兆はその頃から生まれ「否応(いやおう)なしに降りかかってくる大きなストレスに、もう耐える自信がなかったのかもしれません。(中略)何もかもが限界でした」と振り返った。「引退届を出さずにすむ状況だったとしても私は別れていたかもしれない」との心の内も吐露している。

 多くの人が知る貴乃花氏の波瀾(はらん)万丈な人生。勝負師としての生きざまや大きなケガ、さらには花田家の騒動など結婚生活は平穏な時間の方が少なかった。景子さんは、ここ数年、ぎっくり腰になっても夫を迎えに行くため「はうようにして運転席に座った」とし、インフルエンザ明けでも「“大丈夫だ。もう熱ないんだろ”と彼に押し切られてフラフラするのをこらえて知人のお祝いに出かけた」とつづっている。一方で、貴乃花氏は師匠としての顔、協会と向き合う「貴乃花光司」の時間が増え、次第に「花田光司」ではなくなっていったという。

 弱音を吐けない妻と、家族としての顔を見せなくなっていった夫。景子さんが明かした「お互いの中で“いつか離婚するだろう”という思いは生まれていた」。同書に描かれた、積み重なる夫婦のすれ違いによる離婚劇の内幕は、世間で大きな反響を呼びそうだ。

 出版にあたり景子さんは「これまでの23年間のいろんな出来事に対して、私が抱いた“私の心の中にある真実”を書きました」とコメント。出版関係者によると「元旦那さまにも読んでいただきたい」と希望しているという。

 ◆河野 景子(こうの・けいこ)1964年(昭39)11月12日生まれ、宮崎市出身の54歳。上智大外国語学部フランス語学科卒業後、88年にフジテレビにアナウンサーとして入社。94年に退社してフリーに。95年に貴乃花と結婚し、1男2女を出産。04年から昨年まで貴乃花部屋の女将を務めた。16年に株式会社ル・クールを設立し「河野景子のことばのアカデミー」を開校。講演、朗読会などでも活動している。

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