柄本明 悲しみ癒えず…妻・角替和枝さんお別れの会で涙「一緒にいられて幸せだった」 

[ 2019年1月30日 15:41 ]

角替和枝さんお別れの会で、あいさつする喪主の柄本明(左)。中央は長男の柄本佑、右は次男の柄本時生
Photo By 代表撮影

 昨年10月27日に原発不明がんのため64歳で死去した女優の角替和枝(つのがえ・かずえ、本名柄本和枝=えもと・かずえ)さんの「お別れの会」が30日、東京・世田谷区の「北沢タウンホール」で執り行われた。喪主で夫の柄本明(70)は「正直の上にバカがつく、本当にいい人だった。その人と一緒にいられて幸せだった」と涙ながらに悲しみを明かした。

 柄本は喪主あいさつで「おととし8月に人間ドックで(病気が)見つかって、家族一丸で病気と戦っていたんですが、厄介な病気でして…。まだ64歳でしたから残念です」と切り出し、「もっと若くして亡くなられる方もいらっしゃるので寿命だったと考えたんですが、どうしても不条理な面が否めません」と悲しみを押し殺すように話した。

 「初めて会ったのは21歳とか22歳の時。僕がひと目見て一目惚れだった」と和枝さんとの思い出について話すと思わず涙。「その人と一緒になれて、子どもも3人できて、親の口から言うことではないですが、3人とも思いやりのある子どもたち」と言葉に詰まりながら語った。

 2人で日課として通っていた自宅近くの喫茶店には「思い出してしまうから行けない」といい、「今は一生懸命にご飯を食べるように、毎日しっかり寝るようにしています。まだどこかにいる感じで泣けない感じもある。泣きますけど。悲しみ、寂しさ、不条理、それを糧にしてこれから生きていくんだと思います」と言葉を振り絞った。

 最後は「和枝ちゃんも自分が住んでいた場所でこういう会ができて、うれしいと思う。幸せな人生だったと思います。ありがとうございます」と40年以上住んでいた地元で「お別れ会」を開催できたことに感謝していた。

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