嵐 経済効果は3259億円!スカイツリー5本分 休止までの2年間で

[ 2019年1月30日 05:00 ]

「嵐 経済効果3259億円」
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 嵐が2020年末に活動休止するまでの2年間の経済効果が約3259億296万円に上ることが29日、分かった。経済効果試算の第一人者である宮本勝浩・関西大学名誉教授(74)が算出したもので、アイドルグループとしては空前絶後のスケールになる。メンバー5人はこの日、日本テレビ「嵐にしやがれ」の収録に参加。27日の会見後初めて全員がそろい、残りの2年間を全力で駆け抜けると改めて誓った。

 記録的な音楽セールスや観客動員で日本各地に大きな経済効果をもたらしてきた嵐。ファンの応援がさらに熱を帯びる残り2年は超破格の規模になる。

 宮本氏は、活動休止までの2年間でもたらす経済効果を計約3259億296万円と試算。この数字について「AKBの経済効果約565億円(2011年)やSMAPの経済効果約636億円(18年算出)と比較すると空前絶後である」とした。

 ベースはファンクラブ会費やコンサートに来場するファンの交通費や宿泊費など。嵐のファンクラブ会員数は約250万人と言われ、年会費が1人4000円。これだけで約100億円になる。

 さらに230万人以上を動員する5大ドームツアーのチケット売り上げや、来場するファンの飲食費などを計約421億8143万円と見積もり。これらにソフトの材料や制作費用などの波及効果を加え、今年の経済効果を約1515億9189万円と算出した。休止前ラストイヤーとなる2020年は約1743億1107万円で、合わせて3200億円を超えるとした。

 これは東京スカイツリーの建設にかかった総事業費約650億円を軽く上回る数字。くしくもメンバーの数と同じ5本のツリーが建てられる計算になる。

 宮本氏は「予想していたよりもはるかに大きな数字で驚いた。ファンクラブ会員数と動員力が桁違いなことがここまで膨らんだ要因だろう」と分析。「今後、これだけの業績を上げるグループが出てくるのは難しいのでは」と予測し「活動休止はエンターテインメント業界だけでなく日本経済にとっても大きな損失」と指摘した。

 国民的グループの絶大な影響力を改めて示した格好の嵐。この日は日本テレビの東京・麹町スタジオで行われた冠番組「嵐にしやがれ」の2月16日放送分の収録に参加。今月27日の会見後初めて5人全員がそろった。

 冒頭でメンバーは観覧者を前に「これからも今までと変わらずに皆さんと楽しい時間を過ごせるよう頑張っていきたい」「ファンの方々も含めてチーム嵐だと思っていますので、これからもチーム一丸となって駆け抜けていきたい」などと思いを吐露。いとうあさこ(48)や大久保佳代子(47)をゲストに、収録は和やかに行われた。残り2年。嵐が新たな思いを胸に動き始めた。

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