卒業の指原 今後は…タレント兼プロデューサー 期待高まる二刀流

[ 2018年12月16日 05:30 ]

HKT48卒業を発表した指原莉乃
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 HKT48の指原莉乃(26)が15日、東京ドームシティホール(文京区後楽)で行われたグループのコンサートで来年4月に卒業することを発表した。同5月の改元を念頭に「平成のギリギリまでアイドルで居続けたい」とあいさつ。恋愛スキャンダルを乗り越え、芸能界のバラエティー女王に君臨する異端児。卒業後はプロデューサーとタレントの二刀流で活動し“第2の秋元康”“第2の中居正広”を目指していくことになりそうだ。

 アンコールの壇上で指原は涙を浮かべて「HKT48を卒業します」と切りだした。どよめく客席へ「何年も前から決めていた」「私の最後のわがままだと思って許してほしい」と語りかけた。

 卒業時期は「平成のギリギリまで。年号が変わるまでアイドルで居続けたい」と明言。来年4月28日に横浜スタジアムで卒業コンサートを行うと発表。本拠地でファンに別れを告げるため、福岡市で劇場公演を行う可能性があり、30日の場合は「平成最後の日」にアイドル卒業となる。

 新しい元号になった同5月28日にはマリンメッセ福岡で「指原莉乃大感謝祭」を開催。年内の見納めは大みそかのNHK紅白歌合戦で「恋するフォーチュンクッキー」をセンターで披露する。

 運営側によると、主要メンバーが卒業発表の場で卒業コンサートの詳細まで伝えたのは初めて。日程が明らかになることで、ファンは予定を空けたり宿泊施設の予約がしやすくなる。元々モーニング娘。オタクでファン心理を理解する指原らしい演出だった。

 この日夜にはブログを更新し、卒業発表のタイミングについても説明。HKTの宮脇咲良(20)と矢吹奈子(17)が今後、日韓合同グループ「IZ*ONE(アイズワン)」での活動に専念することから「これからのHKTを考えた時、この壁はきっと私がいてみんなで乗り越えるのでは意味がないんだなあと感じた」と明かした。

 関係者によると、卒業を考える一つのきっかけとなったのがアイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」のプロデュース。かねて才能を評価していた師匠の秋元康氏(60)から指名され17年の立ち上げから手掛けてきた。最新作はオリコン週間チャート2位で自己最高位を記録し軌道に乗っている。

 先月発表された「=LOVE」の姉妹グループ誕生に関しても、音楽関係者は「通常アイドルグループは1期生にファンが付きやすく2期生は苦労する。だから2期生という呼称ではなく今回は姉妹グループという形を選んだのでしょう」と指摘。アイドルを盛り上げるすべを知り尽くした指原の判断によるもの。今後は趣味と実益を兼ね、収入も見込まれるプロデュース業に力を入れていく。

 タレント業はエンタメ情報誌「日経エンタテインメント!」が発表する「タレントパワーランキング」の女性アイドル部門で3年連続1位と盤石。テレビ局関係者は「トーク力と周囲への気遣いの評価が高い。中居さんをほうふつさせる」と語る。タモリ(73)、笑福亭鶴瓶(66)、松本人志(55)ら芸能界の重鎮と親しいのも中居と同じで、卒業を機に仕事が増えるのは間違いない。AKBの異端児は“ポスト秋元”“ポスト中居”を目指しステージを駆け上がっていくことになる。

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2018年12月16日のニュース