指原卒業でAKB新時代 縮小必至も原点回帰 もう一度「会いに行けるアイドル」に

[ 2018年12月16日 09:00 ]

HKT48 指原莉乃 来年4月に卒業

HKT48卒業を発表した指原莉乃
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 今年11月のNMB48・山本彩(25)の卒業に続く、指原の卒業発表で主要メンバーが相次いで去ることになった。関係者は「テレビ番組への出演、握手会の人気などを考えると、山本、指原、柏木由紀の3人は突出していた。そのうちの2人が抜けて、グループのダメージは相当に大きい」と話す。今後の48グループのマイナー化は避けられない状況だ。

 しかし一方で、AKBは新体制に向けて着々と準備を進めてきた。今年3月発売のシングル「ジャーバージャ」で岡田奈々(21)が初センター、続く5月発売のシングル「Teacher Teacher」で小栗有以(16)が初センター。山本がNMB、指原がHKTのメンバーであるのとは異なり、2人はAKBのメンバーで、グループのエース候補だ。

 指原が卒業を考え始めたのは数年前。それはAKBにとって新体制移行への準備期間でもあった。岡田は12年に、小栗は14年に加入。2人はAKBの1期生・前田敦子(27)や2期生・大島優子(30)ら初期の主要メンバーと交わっていない世代で新しいグループを象徴する存在としてファンにアピールすることができる。

 AKBは今でこそ「国民的アイドルグループ」と言われるが、本来のコンセプトは「会いに行けるアイドル」。東京・秋葉原の専用劇場での公演と各地の握手会でのファンとの交流がグループの生命線であり、魅力の根源だ。グループの運営側にとって指原が抜ける穴は大きいが、指原以外の多くのファンにとっては、AKBの魅力に変わりはない。

 劇場関係者は「指原のようなビッグネームの卒業は、AKBが原点回帰して劇場公演と握手会にさらに力を入れる契機となり、ファンにとってむしろ歓迎すべきことではないか」と指摘する。指原のいない原風景。“新世代AKB”はこれからが正念場となる。

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2018年12月16日のニュース