TOKIO山口　無期限謹慎　退院当日に事件、電話で「来ないか」

会見で涙を流すＴＯＫＩＯの山口達也
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　自宅で女子高校生に無理やりキスをするなどしたとして、強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検されたＴＯＫＩＯの山口達也（４６）が２６日、都内で会見し、芸能活動を無期限謹慎することを発表した。１月中旬から飲酒に起因する入院をしていたことや、酩酊（めいてい）していた事件当日は退院日だったことを告白。女子高校生に電話で「うちに来ないか」と誘ったことなど詳細なやりとりを明かした。

　報道陣約４５０人とカメラの放列が待ち受ける会場に、黒いスーツと黒ネクタイで現れた山口はすでに涙をこぼしていた。９０度近く頭を下げ、約３０秒間静止。ジャニーズ事務所の顧問弁護士による無期限謹慎の報告をうなだれて聞いた後、「私の起こしてしまった件について、お集まりいただきありがとうございます」と声を絞り出した。

　続けて経緯を説明。飲酒を原因とする肝臓の治療で１月１５日ごろから入院しながら仕事を続けていたことを明かした。事件が起きたのは退院当日の２月１２日。日本テレビ朝の情報番組「ＺＩＰ！」に出演後、都内の自宅マンションに戻り、日中から一人で飲酒した。

　女子高校生を呼び出したのは午後８時ごろ。自身が司会を務めるＮＨＫ・Ｅテレ「Ｒの法則」を通じて知り合った女子高校生で、すでに「焼酎の瓶１本くらい」を飲み、酩酊状態だった。電話で話す中で「うちに来ないか」と声を掛けたという。女子高校生について「好感の持てる子」「高校生なのは知っていた」と話した。

　当時の記憶は「断片的」としたが、女子高校生は友人の女性と部屋を訪れ、３０分〜１時間ほど過ごした。女子高校生にキスをしたのは間違いないという。女子高校生に飲酒を勧めたとの情報もあるが、女子高校生や友人については飲酒していないとしている。

　酩酊状態で未成年の女性２人を夜に自宅に誘い、キスするという許されない不祥事。山口は「怖かっただろうな、もしかしたら一生忘れられない出来事だったのかと思うと申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪した。

　また警察から３月下旬に連絡を受け、それまでは事件性の自覚はなかったとも説明。「取り調べが始まり、凄く怖かったので事務所の誰に相談していいか分からなかった」と語り、事務所に相談したのは「４月の頭ぐらい」とした。事務所によると、報告を受けたのは４月１６日で、同２０日に送検されたという。

　なぜ歯止めがきかなかったかを問われた山口は「（酒量をコントロールできないのは）自分の甘さ。どうしても前向きに考えてしまう」と話すなど飲酒の影響を強調した。ただ、女性関係の乱れを指摘する声があるのも事実だ。

　終始、目を真っ赤にして質問に答えた４５分間の謝罪会見。山口は「私の場所がそこにあるなら、またＴＯＫＩＯとしてやっていけたら」と希望した。しかし、下された処分は無期限謹慎。その期間について所属事務所は「検察の処分とは関係なく考える」としており、長期化は避けられない見通しだ。