【ひよっこ6大ポイント(4)】時代を表現“かまどと炊飯器”

[ 2017年4月28日 09:30 ]

かまどの上に電気炊飯器が。60年代を象徴するセット
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 ヒロイン・みね子(有村架純)の実家には“象徴的な混在”が潜んでいる。かまどの上にあるのは電気炊飯器。ご飯を炊くための新旧の道具が一堂に会する場面に、新鮮な驚きを感じた人も少なくなかっただろう。

 制作統括の菓子浩氏は「1960年代は電化製品が急激に家庭に入った過渡期。それを表現したくて、このようなセットにしました」と説明する。

 ドラマの舞台は東京五輪を迎えた1964年。テレビ、冷蔵庫、洗濯機が「三種の神器」と呼ばれて普及していた時期だ。中でもテレビは、1959年の皇太子さま(現天皇陛下)ご結婚パレード中継がきっかけで、64年の世帯普及率は90%に届く勢いだった。みね子の家にもテレビはあったが、電話はない。菓子氏は「テレビはほとんどの家にありましたが、電話は広まっていなかった。みね子の家もそのような状況です」と話す。

 65年には冷蔵庫の世帯普及率は50%にもなったが、みね子の実家は裕福ではなかったため、家に冷蔵庫は置かれていない。その代わりに家具タイプの蠅帳(はいちょう)がある。

 今も家庭で使われる、食器の上から覆いかぶせる折りたたみ式は簡易版。家具タイプは食器戸棚の扉が網目になったもの。料理監修を務め、当時の食生活を調べた住川啓子さんは「各家庭では食べ残したものなどをここで常温で保存し、足の早い食材は1日で食べきるようにしていた」と話している。

 今後も実家はみね子のホッとできる場所として描かれる。高度経済成長期でフルスピードで発展していく東京と、昔ながらの姿を残す実家との“混在”も時代の象徴として視聴者の目に映りそうだ。

 ≪上野駅撮影は浜松オートで≫上野駅は静岡・浜松オート場に時代に合った看板やポスターをはり、撮影を行った=写真。美術担当者は「大きなスケールで東京の玄関口を表現するため、ロケ地をいろいろ探してここにしました」と説明。当時、東京の街でよく見られたという集団就職の学生を歓迎する横断幕があったり、東海道新幹線開業10月1日の看板があるのが特徴だ。

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