毎熊克哉「辞めなくて良かった」遅咲き来月30歳 人生初の賞

[ 2017年2月16日 05:40 ]

毎日映画コンクール表彰式 ( 2017年2月15日    ミューザ川崎シンフォニーホール )

スポニチグランプリ新人賞を受賞しブロンズ像を手にする毎熊克哉
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 スポニチグランプリ新人賞に選ばれた「ケンとカズ」の毎熊克哉(29)は毎熊克哉は「人生で賞を頂いたのは、今日が初めて。心からうれしいです」と笑顔。

 来月30歳になる遅咲きの新人。「タレント名鑑にもウィキペディアにも載ってない男に、栄誉ある素晴らしい賞を与えていただきありがとうございます」と語ると、客席から笑いと拍手が起きた。司会の生島ヒロシ(66)に「これでウィキペディアができますよ」と太鼓判を押されると、恥ずかしそうな表情を見せた。

 東京フィルムセンター映画・俳優専門学校時代の同級生で親友の小路紘史監督(30)の長編デビュー作。自動車修理工場で働きながら覚醒剤の密売で金を稼ぐカズ役で、危うさと脆(もろ)さを繊細に演じた。

 引っ越しのアルバイトをしながら俳優を続け、30歳を目前に無数のフラッシュを浴びる晴れ舞台に立ち「何度もこの仕事を辞めようと思ったけど、歯を食いしばってやってきた。こんなにまぶしくて華やかな場所に立たせていただき、役者を辞めなくて良かったと思います」と感慨ひとしお。「素晴らしい賞を頂いたので、闘い続けたい」とブロンズ像を握りしめた。

 監督賞を受賞した西川美和監督は憧れの監督。舞台裏で言葉を交わし、「お話しできて感動しました。西川監督の作品にいつか絶対に出たい」と決意を新たにした。

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2017年2月16日のニュース