成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(4月 第3週 週間賞)

[ 2021年4月20日 08:00 ]

 <週間賞>

西と秋 二人の板場 競い合う
   (富山県富山市 石黒 義朗)

 <佳作>

サトテルが 打たない日には 藤浪が
   (香川県高松市 鴨居 高司)

追い上げに 満点戦士 中野居て
   (大阪府大阪市 後藤 憲之)

負けないと いうおもしろさ つまらなさ
  (大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)

ええんかい 貯金こんなに 夢みたい
   (兵庫県宝塚市 室伏 尚美)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
 朝、ほっぺたをつねった。
 痛い。
 7連勝の実感は貯金11とともにいい目覚ましになった。

 今週は雨で中止になった聖地の広島戦から始まった。

 スライド登板の西勇、森下両投手だが、後者には大きな大きな借りがある。
 3月30日、マツダスタジアムで1安打に痛めつけられた憎っくき森下投手だ。結果、前回2三振のサトテルが甲子園球場初アーチ4号2ランでリベンジし、西勇投手は8回零封した。

 石黒義朗さんが詠む鯉料理に腕をふるった15日の秋山投手も7回3安打で抑え、大山選手、サトテルの揃い踏みもあったが、さすが鯉料理名人だ。

 16日からの対ヤクルトは先発・藤浪投手の独り舞台で、鴨居高司さんの句のようにサトテル3三振だったが、甲子園で1450日ぶりの白星は自ら聖地で9年目にして初本塁打だ。

 後藤憲之さん、18日のデーゲームは初めチョロチョロ中パッパだったのに石井大、加治屋両投手でウル虎の牙も危うかったが、孝子・中野選手がおいしいご飯にしあげたね。浜田竜哉さんは虎ファンの神髄を詠むねー。

 室伏尚美さん、ほっぺたつねってごらん。痛いから。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は4月25日必着。掲載は27日。

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