成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(7月第3週 週間賞)

[ 2020年7月21日 08:00 ]

<週間賞>
わがトラの あーふるさとの 甲子園
   (愛知県豊橋市・高橋 記史)

<佳作>
暗雲を サンズが裂いた 梅雨晴れ間
  (大阪府泉佐野市・浜田 竜哉)

糸糸と 来て大山の 総仕上げ
    (愛知県名古屋市・幅 茂)

精進を 欠かさぬ姿 鑑なり
   (富山県富山市・石黒 義朗)

梅雨明けを 待たずバットは よく乾き
(和歌山県かつらぎ町・窪田 泰壽)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター

 キタ、きた、来たぞーー、投句の猛打だ。

 19日の中日戦で今季最多の11得点。開幕1カ月で借金を完済した。ナゴヤの借りにも熨斗(のし)をつけて3位浮上だ。

 甲子園に帰った、わが阪神タイガースは8勝2敗で、今や無敵だ。17歳11カ月で棋聖の冠を戴(いただ)いた藤井聡太七段と同じように、最年少で週間賞に輝いた高橋記史くんは10歳だ。それも同じ愛知県。ふるさとは、いいもんだね~。

 16日のヤクルト戦、甲子園初アーチのサンズの3号同点ソロを詠んだ浜田竜哉さんの句はキレがいいな。

 18日の中日戦、糸原糸井コンビが出て、大山選手が大掃除した幅さんの句も、このところ初球打ちに徹する快調の大山選手をうまく「来て」で引き立てている。

 19日の中日戦で6月26日以来の先発出場となった福留選手が適時打を含む3安打4打点。球界最高齢であっても2軍戦に出たりして日々の精進を怠らない結果だと、石黒義朗さんは詠んで初入選。

 窪田泰壽さん、このところの猛打を「バットがよく乾き」と詠むうまさ。

 さぁ、今週からは貯金習慣だ。よく乾いたバットで梅雨も晴らしてもらおう。
 中澤俊恵さん、次も若さでいい句を出してください。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は26日必着。掲載は28日。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る