成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2023(5月 第1週)

[ 2023年5月9日 15:05 ]

 <週間賞>
初競演 大山テルミエ 虎のぼり
(兵庫県加古川市 松浦 伸)

 <佳作>
どないです 虎の菊池も 飛びまっせ
(宮城県大崎市 山本 光雄)

絶好調 一皮むけた 木浪!
(大阪府東大阪市 真田 重雄)

嗚呼無念 村上様の 記録待つ
(兵庫県宝塚市 室伏 尚美)

うずうずの クリンナップの 嘆き雨
(滋賀県高島市 PON5)

 【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 やってほしかった、戦ってほしかったのに6日、7日は雨で試合が中止。

 3日から3連勝して貯金は今季最多の5。

 5日は大山選手と佐藤輝選手の2ランアベック弾に加えて今季初昇格のミエセス選手が亡父への供養の一発を放った。

 加えて大竹投手が7回5安打無失点の4戦4勝で12球団単独トップとなる。

 まさに、松浦伸さんが詠む「虎のぼり」状態だ。

 2日こそ中日に勝ちを譲ったが、侍・中野選手が美技を3度連発した。

 佐藤選手も二塁打を2本打って「こどもまつり」のみこしの先棒を担いだ。

 山本光雄さんの中野選手を詠んだ大阪弁もいけまっせ。

 3日、絶好調の木浪選手がプロ5年目にして初のサヨナラ打を両親の前で披露した。

 彼の活躍のわりに届いた句にいいのがなく、真田重雄さんのをなく泣く選んだ。

 2戦の中止で村上投手のスライド登板での無失点記録の更新を待つ室伏尚美さんや晴れるのを待って腕をぶすクリーンアップを詠んだPON5さんの気持ちのイラ立ちはよく分かる。

 今夜から甲子園球場は6日間晴れるとわたしは予報を出す。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は14日必着。掲載は16日。

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