成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(8月第2週 週間賞)

[ 2020年8月14日 08:00 ]

<週間賞>

勝ち運を 黄色マスクに 恵まれた
 (三重県伊賀市・平井 哲夫)

<佳作>

岡本に 白い歯ひとつ こぼさせず
 (和歌山県和歌山市・田村 好史)

山の日に 山のつく人 よく打った
 (愛知県豊橋市・高橋 洋充)

大山も 居るが俺だよ 中谷だ
 (大阪府大阪市・後藤 憲之)

帰省せず テレビ桟敷で 祝杯を
(香川県宇多津町・中山 喜博)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 夏の9連戦は4勝5敗だった。

 2勝5敗で迎えた11日のDeNA戦に矢野監督は黄色いマスクをつけた。タイガースカラーでもあるが、黄色は幸せにも通じる。やはり、次の日もDeNAに勝った。平井哲夫さんのマスク句を週間賞にしたのは、この白星が続いてほしいとの願いを込めてだ。

 高橋遥人投手が6日の巨人戦で7回3安打零封、それも5者連続を含む自己最多11奪三振のすこぶる付きで今季初白星を挙げた。多くの賛句の中で、4番打者・岡本選手に片頬(ほお)すら緩めさせなかった田村好史さんの見付けに脱帽した。

 目まぐるしく変わるオーダーの中で不動の4番・大山選手の幹が太くなり、根がしっかりしてきた。10日「山の日」DeNA戦の大山選手は3戦連発の11号を放った。高橋洋充さん、お見事。山は山でも大山だ。

 12日のDeNA戦、エラーを決勝2号逆転3ランで帳消しにした中谷選手の倍返し句が山と来た。他人が出すと予測できる言葉は選ばないことだ。後藤憲之さんの句は、高橋洋充さんの句を受けると生きてくる。

 中山喜博さん、黄色のマスクで良いお盆をお過ごしください。高校生の松浦貴憲くん、入選は逃したけれど、また挑戦してね。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は23日必着。掲載は25日。

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