成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(8月第3週 週間賞)

[ 2020年8月25日 08:00 ]

 <週間賞>
一点が 取れず一面 王位取る
    (京都府京都市・池上 博)

 <佳作>
白星の 密避けてます タイガース
 (兵庫県加古川市・原山 聡太郎)

ゼロ行進 終止符打った 晋太郎
   (大阪府大阪市・大月 春竜)

菅野さん 行って下さい 大リーグ
   (京都府京都市・小坂 武弘)

負けた気が しない遥人の しなやかさ
 (和歌山県和歌山市・田村 好史)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 夏のロードは6勝8敗1分けし、8年ぶりの負け越しで終わった。

 18日からの巨人戦は、敵地東京で3連戦零敗して57年ぶりの屈辱を味わった。20日、将棋の王位を獲得して棋聖と2冠に輝いた藤井聡太八段が本紙の1面を大々的に飾った句が週間賞。池上博さんの穿(うが)ちは、次の原山聡太郎さんの句にもよく効いている。

 16日の広島戦の2回から36イニング連続無得点で、引き分けから3連敗で白星の3密を避けているとは、うまい見付けだ。

 それを21日のヤクルト戦の2回、藤浪投手の適時内野安打が38イニングぶりに終止符を打ったと、大月春竜さんが692日ぶりの今季初白星をほめる。

 18日の巨人戦の高橋遥人投手は7回2安打1失点の好投だったが、菅野投手との投手戦に涙をのんだ。田村好史さんのしなやかさがそれをたたえていて妙。

 小坂武弘さんは、菅野投手の3安打完封に脱帽して本音の句が出た。

 今回はレベルの高い句が並んだ。
 当コーナーでは数少ない10代の投句者の堀江祥吾さん、今回は選に漏れましたが、次を楽しみにしています。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は30日必着。掲載は9月1日。

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