成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(5月第1週 週間賞)

[ 2022年5月10日 08:00 ]

 <週間賞>

三連休! 阻止してくれた フォアボール
(大阪府吹田市 西山 嘉員)

 <佳作>

見事なり 誇りの完投 青柳
(兵庫県宝塚市 室伏 尚美)

負けたけど 虎を救った 一安打
(神奈川県横浜市 大坪 覚)

四万余 泣かず悔やまず 虎一途
(大阪府大阪市 後藤 正子)

大山だ 打てば勝利へ 兆し見え
(大阪府大阪市 後藤 憲之)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 大型連休がすんだ。
 中日に連勝後、巨人との3連勝を含む今季初の6連勝を飾り、ナインは薫風とともに聖地に帰ってきた。

 さんさんと輝く日差しの中、3日からのヤクルト戦に胸ふくらませた観客は連日4万2000人を超えた。

 こどもまつりで華やぐスタンドは、小さな虎ファンも多かった。

 3日、4日と零敗したが、「こどもの日」は、西山嘉員さんの句のまんま今季初のサヨナラ勝ちした。

 2―2の接戦で、詰まる息を吐かせてくれたのは、9回裏の山本選手が選んだフォアボール。がまんをこどもたちに教えたと詠んだ句も多くきた。

 6日の中日戦も0―0で、あわや大野雄投手に完全試合をされるところだったが、大坪覚さんの句にある延長10回に、佐藤輝選手の意地の二塁打が窮地を救った。

 同種の句が多い中、負けはしたが9回1/3を5安打1失点の青柳投手の句が少なかったのは残念で、室伏尚美さんの句を青柳投手に贈るために選んだ。

 3日、4日は得点なしでヤクルトに勝ちをゆずったが、入場制限が解かれ、満員のファンが来場して久しぶりに心ゆくまで観戦できた虎ファンの心意気を詠んだ後藤正子さん、あんたもエライ。

 7番に打順を下げられた大山選手の同点2ランに、今夜からの広島戦に明るい予見する後藤憲之さん。

 大山選手にも、また聖地でしっかり打ってもらいましょう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は15日必着。掲載は17日。

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