成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(10月第1週 週間賞)

[ 2021年10月5日 08:00 ]

 <週間賞>
こんなにも 胸躍る秋 令和三
  (京都府京丹後市 金森 恵里)

 <佳作>

可愛さで 翻弄させる 遥人君
(和歌山県和歌山市 田村 安里彩)

去る者へ きっと届ける V土産
   (愛知県豊橋市 高橋 洋充)

暖かい 声援糧に 小野寺弾
   (兵庫県加古川市 松浦 伸)

チーム愛 いきなはからい 坂本作
  (広島県廿日市市 木本 真教)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 家貧しくて孝子顕わる。貧打、多残塁、拙攻…で3連敗した先週の広島戦。

 そこへ伊藤将、高橋、ガンケル投手で3連勝した聖地での中日戦。それも2試合連続3ランとソロのラパンパラ弾と孝子のオンパレードに金森恵里さんの胸は躍る。

 遥人投手になると9月9日・ヤクルト戦の3回から27イニング連続無失点、2戦連続完封した。16歳の田村安里彩さんは「カワイーッ」と胸をこがすが、中日打者にすれば牛若丸に翻弄(ほんろう)される弁慶のように5安打7三振で歯がみする。

 俊介、岩田選手らが去りゆく別離の秋は寂しいが、彼らのレガシーを受け継いだ若い選手がきっとVを届けると高橋洋充さん。

 育成からはい上がってきた小野寺暖選手のプロ初ホームラン句を詠んだ松浦伸さんの句もホッコリする。

 チーム思いの坂本選手が手作りした阪神タイガース金メダルは、緊張の緩和剤として遊びがあり、チームに和をもたらすいいアイデアだ。

 木本さん、マルテ選手が3試合続けて首にした金メダルを、矢野監督にもぜひ首に掛けてもらおう。

 その日まで、この欄もしっかり応援しよう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は15日必着。掲載は17日。

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