成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(8月最終週 週間賞)

[ 2022年8月30日 08:00 ]

 <週間賞>

若武者の 強気が魅力 負けたけど
  (大阪府摂津市 前川 照男)

 <佳作>

二刀流 純矢は投げる 西は打つ
  (兵庫県西宮市 やぶちゃん)

目立たぬが ロハス先制 タイムリー
   (大阪府高槻市 梅津 昭)

虎勝利 信じ一心 二百万
  (大阪府大阪市 後藤 正子)

タイガース エンゼルスより 勝っている
 (香川県宇多津町 中山 喜博)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
 夏の長期ロードは10勝14敗で終わった。その最終週のカードは2勝4敗だったが、多くの光るものがあった。それが投句となって多く届いたからうれしい。

 いちばん多かった高卒ルーキー森木投手の句から前川照男さんのをもらった。

 28日、中日を相手に19歳は最速154キロを含む圧巻の剛球で、5回まで1安打の15人斬りでファンを驚かせるデビュー戦だった。
 坂本捕手のサインに首を横に振る強気を魅力と詠むが、初黒星を残念がる下五(しもご)が効いている。

 25日のDeNA戦で西純矢投手は、6回無失点で5勝目を挙げた。打ってもマルチ安打で、純矢投手と打者西選手を分けた見付けはさすがやぶちゃん。19歳と20歳投手の今後が楽しみだ。

 27日、中日戦で藤浪投手が復活して2勝目を挙げた。初回、3番ロハス選手が勝利打点を挙げて藤浪投手を助けた。「目立たぬが」の穿(うが)ちが、多くの藤浪讃句を抑えたよ梅津昭さん。

 25日、阪神タイガースの今季主催試合の観客が200万人に到達した。12球団最速のこの記念句を後藤正子さんだけが詠んできて入選した。

 29日現在、MLBア・リーグ西地区で、大谷翔平選手の在籍するエンゼルスは55勝73敗で4位。うちは58勝61敗で3位。中山喜博さん、どこ見ているの。もっとDeNAも見てください(笑)

 チームは今日から甲子園に帰ってくるよ。さあ、頑張って応援しましょう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は9月4日必着。掲載は6日。

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