成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(4月 第2週 週間賞)

[ 2021年4月13日 08:00 ]

 <週間賞>
弁慶と 牛若丸の 再来だ
(和歌山県和歌山市 田村 安里彩)

 <佳作>
横浜の 鳩も見上げる 場外弾
   (徳島県徳島市 真島 高義)

高々と 伸びる右手が 勝ち掴む
   (神奈川県横浜市 大坪 覚)

ルーキーも 交えみんなが 目立ち首位
  (和歌山県伊都郡 窪田 泰壽)

糸原は 静かで熱い 決定打
  (広島県廿日市市 木本 真教)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 矢野阪神が今季10勝一番乗りした。

 松山英樹選手がゴルフのマスターズ・トーナメントを10アンダーで制した。

 巨人に2勝1敗、DeNAに3連勝。強い阪神タイガースに応援川柳がたくさん届く。どの句も笑っていて機嫌がいい。

 大活躍する新人を詠む句が多い中、強打者サトテルを弁慶、巧守巧打の中野選手を牛若丸と詠んだ田村安里彩さん16歳の句を週間賞にもらう。

 それにしても9日、横浜球場の鳩サブレー看板のはるか上を越したサトテルの3号場外弾は鳩も目を丸くした。真島高義さんでなくてもベンチも藤浪投手がいうようにドン引きだったね。

 7日の巨人戦に初登板し7回6安打1失点でセ・ルーキー一番乗りでプロ初勝利したドラ2伊藤将司投手を詠んだ大坪覚さんの句は秀句だ。投球の際に高々と伸びる右手だけで伊藤将投手と分からせるのはさすがだ。

 ルーキー豊年の今季だが、刺激されたベテランも発奮し首位にいるよね窪田泰壽さん。

 4度目の猛打賞を得た糸原選手を静かで熱いと詠む木本真教さん、チカイトコンビのダブルスチールは気持ちいいね。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は4月18日必着。掲載は20日。
 

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