成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(7月第1週 週間賞)

[ 2020年7月7日 08:00 ]

<週間賞>
意気や良し 故郷憂いて 力投す
   (兵庫県宝塚市・室伏 尚美)

<佳作>
十敗も 出口戦略 西にあり
  (神奈川県相模原市・関 謙作)

ようやくに 初弾それも 左から
   (大阪府大阪市・後藤 憲之)

留さんの 助言も生きる 近猛打
   (高知県高知市・弘井 美稲)

上向いた 打線維持して 甲子園
   (大阪府摂津市・前川 照男)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 6月は2勝8敗だったが、7月に入っても連敗が続いた。

 3日の広島初戦が雨で中止になり、この小休止がよかった。

 4日、今季最多の15安打で日本のエース・大瀬良投手を4回でKOして攻略したのだが、打線奮起の影にあったのは、6回3失点で今季初勝利して支えた岩貞投手の力が大きい。故郷の熊本県が大雨被害に遭っているなか、力投して元気づけたのを室伏尚美さんが詠んで週間賞。

 今季十敗して西国広島へ移動した初日は雨のため試合中止となり、この小休止が連敗ストップにつながった。関謙作さんは西の方角が恵方と詠んだ。

 ボーア選手が1日の中日戦で9回表、左の岡田投手から来日1号を放った。11戦39打席目のことで、後藤憲之さんは「ようやくに」と「それも」と、苦手の左投手からと、いい見付けをした。

 弘井美稲さんは、4日の広島戦で今季初の3安打した近本選手の影の支えをした福留選手を褒めている。さすがベテラン。

 さぁ、甲子園での巨人戦だ。
 この調子で3ついただこうね、前川照男さん。富山市の石黒義朗さん、選にはもれましたが、次は応援句を待っています。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月12日必着。掲載は14日。予備日の13日に開催された場合は、その試合に関する投句は翌週扱いになります。

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