成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(5月最終週 週間賞&月間賞)

[ 2021年6月1日 08:00 ]

タイガース川柳
Photo By スポニチ

 <月間賞 週間賞>

ワクワクは 君が打席に 立つだけで
   (大阪府摂津市 前川 照男)

 <佳作>

負けるとは 知らず鳥への 大拍手
   (大阪府大阪市 杉本 五郎)

モノノフが 力む日もあり 恋半ば
   (大阪府箕面市 山前 知樹)

今日こそは 梅ちゃんアーチ 決めました
   (大阪府吹田市 西山 嘉員)

スタメンに 怒り伝わる 糸井弾
   (三重県伊賀市 平井 哲夫)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 熱い交流戦が始まった。2年ぶりだからか戦いがぶ厚い。

 25日のロッテ戦、甲子園に帰ってきた鳥谷選手が今季初タイムリーで初打点。27日、期待された令和の怪物対決はサトテルが2回の初打席で適時打したが、佐々木朗投手に白星を持っていかれた。

 前川照男さんはサトテルが打席に立つだけでワクワクすると詠むがこれはいまやタイガースファンだけでなくプロ野球ファンすべてのものになってきた。

 「鳥谷選手おかえり」と阪神ファンも温かかったね。杉本五郎さんの穿ちが効いた句に頬が緩む。

 サトテルが28日の西武戦で歴史的なことをやった。長嶋茂雄さん以来、新人では63年ぶりになる11、12、13号の3本塁打を放ち、両リーグ30勝一番乗りをチームにもたらした。

 そのモノノフが翌日は4タコだった。山前知樹さんは、当日、球場を訪れた大ファンのももいろクローバーZの高城れにさんのエールも届かなかったのは力みと詠む。恋半ばはファン同士だからとの深読みだよね。

 不調だった梅野捕手は171打席目にやっと1号弾が出た。これが勝利打点で西山嘉員さんも久々のヒットだ。スタメンごとに本塁打する糸井選手も踏ん張りどころだ。近大の後輩に負けないでと平井哲夫さんの檄句も頼もしい。

 月間賞は前川照男さんのワクワク句。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は6月6日必着。掲載は6月8日。

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