成瀬國晴選　タイガース川柳大賞

◆成瀬　國晴（なるせ・くにはる）
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第２４回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰（文化功労者部門）、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp】

タイガース川柳2023（4月第3週　週間賞）

[ 2023年4月25日 08:00 ]

＜週間賞＞
トロフィーに　恥じぬ中野の　初サヨナラ
（大阪府東大阪市　水口　明弘）

＜佳作＞
白黒を　つけた勇輝の　岡田節
（兵庫県西宮市　やぶちゃん）

首位堅持　今宵は虎の　くまモンデー
（長崎県長崎市　吉岡　浩幸）

村上は　虎の夢です　正気です
（大阪府大阪市　東村　雅夫）

サトテルの　猛打は夏に　置いてある
（大阪府大阪市　喜多　哲士）

　【講評】
選考委員長・成瀬國晴（イラストレーター）

　セ・リーグ5球団との対戦が一巡した。

　10勝8敗1分けで、いまヤクルトと同率2位にいる。

　チーム打率こそセの5位だが、近本、中野、木浪選手らが引っ張って投手陣も頑張っている。

　3月、侍JAPANがWBCで世界一になった時のトロフィーが18日から20日まで甲子園歴史館に飾られた。

　18日、それを持ち帰った一人、中野選手が9回2死満塁で広島・栗林投手と侍対決し9球目にプロ初の逆転サヨナラ打で西勇投手に白星を手渡した。

　水口明弘さんの見付けはすばらしい。

　この試合で8回まで無失点の西投手に岡田監督が「白黒つけてこい」と活を入れ1点で抑えた後のドラマをやぶちゃんさんは詠んでいる。

　19日に単独首位になったのは近本選手のマルチ三塁打や中野選手のスーパーキャッチもあったが、6回2/31失点で2勝目を挙げた大竹投手と消火役岩貞投手の「よか男ばい」熊本コンビだ。吉岡浩幸さんも九州ばってん。

　22日、2連敗で止めたのは降臨した虎の村神様だ。

　10奪三振、無四球完封で2戦11イニング無走者投球、37人連続アウトの快挙となると東村雅夫さんが夢かと頬をつねって正気だというのも無理はない。

　名前も村上頌樹（しょうき）だもんね。

　喜多哲士さん、夏まで置いておかないで、今夜から甲子園の巨人戦でそろそろ頼みますよ。

　▽応募方法　〒530―8278　スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu－o＠sponichi.co.jp、ファクスの場合は（電）06（6346）8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は4月30日必着。掲載は5月2日。