成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(6月度月間賞 7月第1週 週間賞)

[ 2021年7月6日 08:00 ]

6月度月間賞
Photo By スポニチ

 <月間賞>&<週間賞>

三振も 絵になる君が 頼もしい
   (滋賀県湖南市 山本 光雄)

 <佳作>

急に気に なり始めたよ 他球場
   (愛知県豊橋市 高橋 洋充)

中野捕る 球は一つで アウトは二
  (大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)

打撃でも 見せる青柳 二刀流
  (広島県広島市 綿谷 わか奈)

激走し 滑り込んだが ホームラン
   (大阪府摂津市 前川 照男)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 先週は2勝3敗1分け。4日の広島戦でサトテルは5三振した。

 セの新人野手初の屈辱だが山本光雄さんは頼もしいと詠む。やさしいんだな、絵にはならんと画家のわたしは思うが…。

 2位・巨人とのゲーム差1・5、阪神ファンの尻がモゾモゾし出したな、高橋洋充さん。気にしないで3日の中野選手の超美技ダブルプレーに浜田竜哉さんとともに拍手を送ろう。

 6月29日のヤクルト戦は、野村克也氏追悼試合だった。矢野、高津両監督の恩師の前で阪神タイガース選手は2回2死から怒濤(どとう)の7連打、単打5連続タイムリーで5得点した。この攻撃で安打を放って好機を広げ、7勝目を挙げた青柳投手を綿谷わか奈さんは二刀流と褒める。

 「野球に学び、野球を楽しむ」という野村語録は選手だけでなくファンにも通じる。

 6月30日のヤクルト戦、8回の珍事はマルテ選手のファウルフライを一塁手が捕れず、打ち直した球が右翼へ。前川照男さんが詠むようにサードへ滑り込んだが、リプレー検証でポール直撃の13号ホームランとなった。

 もうけた、もうけたとファンの喜びが伝わってくる。

 3日、棋聖戦タイトルを防衛した藤井聡太二冠は九段昇進も決めた。いずれも史上最年少だった。その思いを「初心」と書いた。

 阪神タイガース選手も初心にかえり「挑、超、頂」で後半戦に入ろう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月14日必着。掲載は7月16日。
 

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