成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(9月 月間賞&10月第1週 週間賞)

[ 2020年10月6日 08:00 ]

タイガース川柳大賞 9月  月間賞 
Photo By スポニチ

 <週間賞>
虎5番 GOTOキング 見えてきた
(兵庫県西宮市・柳名 やぶちゃん)

 <佳作>
藤浪の 消えた笑顔が 甦る
   (三重県伊賀市・平井 哲夫)

愛でる秋 月は東に 勝ちは西
   (兵庫県三木市・岩谷 和代)

そんなこと しても大山 喜ばん
    (京都府京都市・池上 博)

こんにちは 赤ちゃんパパは お立ち台
   (京都府京田辺市・山本 一)

<9月 月間賞>
サヨナラは サンズ球児で 記事が舞い
(高知県高知市・弘井 美稲)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 13連戦初日の9月29日、中日に11安打7得点で勢いづいたのか、今回は投句子の秀句が多く選句するのに苦労した。

 糸井選手は、自身204打席ぶりとなる決勝2号2ラン、北條選手はマルチ安打、原口選手は4回2死満塁で逆転の2点タイムリー。加えて、藤浪投手が中継ぎ転向後3試合連続登板し、156、157、159キロを出しプロ8年目で初ホールドを得てベンチで満面の笑顔を見せた。

 平井哲夫さんは、この白い歯の藤浪句で入選。あっ、この試合で5番・大山選手は22号ホーマーを含む今季6度目となる2試合連続猛打賞に輝いたのを忘れてはいけないな。

 週間賞のやぶちゃんが詠む、ホームランキング争いでトップを走る巨人・岡本選手の24号に手が届くところまできた。「GOTOキング」がいいね。

 大山選手が23号を月に向かって打った夜は満月で、西勇投手がドラキュラのように牙をむき、8回1失点でGキラーの本領を発揮した。岩谷和代さんの風流句は、どっかで聞いたような…。

 4日の巨人戦で大山選手は3打席まではすべて四球だった。池上博さんの句に選句者は吹きだした。申告敬遠だったらブーイングものだが「そんなこと」に「軽み」と「滑稽(こっけい)」を感じた。

 山本一さんの原口選手の次女誕生句は前述の29日の功により、お祝いとしてもらった。

  ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は11日必着。掲載は13日。

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