成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(10月 第4週 週間賞)

[ 2020年11月3日 08:00 ]

 <週間賞>

釣り上げた 近大マグロ 矢野ガッツ
   (兵庫県西宮市・やぶちゃん)

 <佳作>
ゴリラより キングコングと 呼びたい日
(和歌山県かつらぎ町・窪田 泰壽)

大山に 分けて欲しいな 二打席弾
  (香川県宇多津町・中山 喜博)

原口の 一打に宿る ストーリー
   (兵庫県西宮市・牛嶋 昭憲)

秋風を 背に縦縞を 去る季節
   (神奈川県横浜市・大坪 覚)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 2020年ドラフトの超目玉、近大の佐藤輝明内野手を1位指名した4球団の抽選で矢野監督が引き当て、阪神タイガースが交渉権を得た。やぶちゃんは、この大魚の釣果を見事に詠み賞を手にした。

 31日DeNA戦で、陽川選手は球団通算200本となる満塁弾と自己最多の7号弾を連打した。窪田泰壽さんのキングコングの見付けが楽しいね。

 大山選手が26号で足踏みしている本塁打争いは、巨人・岡本、丸両選手に先を越された。中山喜博さんの陽川選手の2本を大山選手に……という気持ちは分かるなぁ。

 引き分けを挟んだ6連勝でファンを喜ばせてくれているうちに萩もキンモクセイも散り、秋が色づいてきた。今季限りで縦縞のユニホームを脱ぐベテラン選手のみなさん、ありがとう。大坪覚さんの句に錦秋を散らす秋風のわびしさを感じる。

 そんな中、24日巨人戦の7回2死一、二塁で好投する高橋遥人投手の代打・原口選手がリーグNo.1の菅野投手から決勝打した。牛嶋昭憲さんの句には、3試合連続で走者を得点圏に置いての打点以外の汗と涙にまつわるストーリーが見える。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は11日必着。掲載は13日。今シーズン最終回です。10・11月月間賞も合わせて選出します。どしどし投句してください。

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