成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2022(6月第3週 週間賞)

[ 2022年6月28日 08:00 ]

 <週間賞>

梅ってな 干した後こそ 味が出る
 (大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)

 <佳作>

満を持し 出鼻を挫く 連発弾
 (香川県宇多津町 中山 喜博)

走攻守 今日は打っての お立ち台
 (兵庫県西宮市 やぶちゃん)

懐メロに 乗って糸原 Vキラー
 (兵庫県宝塚市 室伏 尚美)

金利苦も 投打で返えし 完近し
 (大阪府大阪市 谷田 正宏)

 【講評】
選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 17日のリーグ戦再開は、大山選手の15、16号の連続花火弾と青柳投手の8勝から始まった。この聖地でのDeNA戦は翌日も勝ち、今季67試合目で、初めて3位に躍り出た。

 以来、投打の歯車が見事にかみ合い、26日までに5勝3敗1分で、借金も4にまで減った。

 中山喜博さんが詠むように、ノーヒットノーランを達成した今永投手から、速攻で4点を奪い、大山選手の連発弾でDeNAの出鼻を挫いて勢いに乗ったのは確かだ。

 故障で小休止していた梅野捕手が久しぶりに活躍し、2試合連続のお立ち台に立った。梅干しの季節に穿(うが)ちを込めて、いい味が出たと詠む浜田竜哉さんの秀句を週間賞に選んだ。

 チーム快進撃はナインすべての力に加えて、控え選手の活躍も大きかった。
 26日、中日戦の延長11回2死二、三塁で熊谷選手は、いつもの足ではなくサヨナラV打して、やぶちゃんの見付を引き出した

 17日のトラフェス限定登場曲で糸原選手は、米米CLUBの「君がいるだけで」を選曲。初回に今永投手から逆転の2点二塁打を放ち勝利打点を挙げた。偶数回は中島みゆきの「糸」だったが、室伏尚美さんの見付はいいなあ。

 6月1日の借金12から、いまは4。谷口正宏さんの詠む完済は間もなくできそうだ。

 横浜でまた減らしてきてもらいましょう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月3日必着。掲載は5日。

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