成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(9月第1週 週間賞)

[ 2020年9月8日 08:00 ]

<週間賞>

サヨナラは サンズ球児で 記事が舞い
   (高知県高知市・弘井 美稲)

<佳作>

吉兆か 不思議の勝ちに 秋が見え
   (大阪府大阪市・杉本 五郎)

西の勇 東の雄に 初勝利
     (千葉県松戸市・堀 卓)

同学年 並が特上 激打して
   (大阪府大阪市・後藤 憲之)

雷を 落とさず笑顔 藤浪へ
    (京都府京都市・池上 博)

【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 13連戦の初日、1日に藤川投手引退の会見があった。「勝ち負けしか興味がない」とは、まさに勝負師のプライドだ。この日のヤクルト戦で球児魂を受け継いだ高橋遥人投手が7回1失点、岩貞投手が8回を3人斬りで抑え、「火曜日男」のサンズが来日初となるサヨナラ13号ホーマーして接戦をものにした。弘井美稲さんはサヨナラ句で入賞。

 3日のヤクルト戦の7回、マクガフ投手の走者のいない一塁へのけん制球でボークと失策が重なり決勝点が入った。この珍事を、杉本五郎さんは秋の吉が兆したと予祝句で入選。

 首位・巨人との7・5ゲーム差を追う4日からの巨人4連戦初戦で、西勇輝投手は初の巨人斬り。堀卓さんの「勇雄句」で久々の白星だ。

 この試合で小幡選手が同じ九州出身で同学年の戸郷投手から6回にタイムリーを打った。実績では上の特上を並が打ったと「うな重」なみの後藤憲之さんの見付けがおもしろい。

 5日の藤浪投手は4回2/3で自己最悪の11失点してKO。この球団ワースト記録にも本人への気遣いをする矢野監督。池上博さんの句も温かい。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は13日必着。掲載は15日。

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