成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2021(5月 第2週 週間賞)

[ 2021年5月18日 08:00 ]

 <週間賞>

次世代の ミスター見えた 二千目に
    (京都府京都市 池上 博)

 <佳作>

勝ち星を 自分に贈る 誕生日
   (兵庫県宝塚市 室伏 尚美)

桃色の 活字が踊る 決勝弾
   (富山県富山市 石黒 義朗)

熊谷が ここ一番の 勝負足
   (三重県伊賀市 平井 哲夫)

四十年 生きて三千 試合見よ
   (愛知県豊橋市 高橋 洋充)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 14日からの巨人戦は今季を占う決戦でもあった。両監督の智力が伝わってきて手に汗を握った。

 メモリアルの2000試合、巨人軍・原監督は一の矢二の矢…六の矢と射てきてサトテルの3本の二塁打も空打ちにかえた。

 その伝統の2001試合目は長嶋終身名誉監督が観戦する前で、新人4番サードのサトテルが3三振の舞いを見せた。池上博さんは初陣の長嶋選手VS金田投手の対戦で4三振したのを思い出したのだろう。

 ドラ2伊藤投手も8日、8回、被安打2、1失点で3連勝。25歳のバースデーを自ら祝ったおめでとう句だよね室伏尚美さん。

 9日は「母の日」。糸井選手はピンクのアンダーシャツで2日前と同じくスタメン弾を放った。翌朝の本紙はピンクの活字が踊ったのを桃色と詠んだのは石黒義朗さんの年齢から来る表現だが、落ち着くなあ。

 11、13日の中日戦。代打・原口選手が塁に出て、代走・熊谷選手が二盗した。足、足、足の機動力野球はかつての広島カープのこすっ辛い野球と一緒だ。やるねー矢野監督。

 14日からのメモリアルG戦はさすがの伝統戦で3戦とも息もつかせぬ好ゲームで疲れたが、勝ち越してよかった。

 2000試合目は巨人に勝ちを譲ったが、高橋洋充さんは40年後の3000試合目を見るために長生きする気だ。生まれた年から始まった2000試合目を選句子は見られたんだから大丈夫だよ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社スポーツ部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は5月23日必着。掲載は25日。
 

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