成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳2020(8月 月間賞)

[ 2020年9月1日 08:00 ]

タイガース川柳大賞8月 月間賞
Photo By スポニチ

 <週間賞>
19の 夏はホームで 泥まみれ
  (大阪府泉佐野市・浜田 竜哉)

 <佳作>
しゃちほこの 五割の夢を 虎砕く
  (兵庫県加古川市・松浦 貴憲)

助っ人も 競い肩の荷 振り払い
   (大阪府大阪市・杉本 五郎)

猛打みて 残塁の山 遠い夏
    (京都府京都市・池上 博)

全試合 甲子園なら 首位にいる
   (神奈川県横浜市・大坪 覚)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 甲子園で中日に3連勝し、広島で2勝1敗。

 うれしい勝ち方に加えて25日の中日戦から飛び出してきた新星・小幡選手。27日の中日戦での大活躍は、多くの投句を呼んだ。浜田竜哉さんの、19歳のまぶしい若さと夏に加えてホーム(甲子園)とホームベースを重ねた奥深いところで小幡選手を詠んで入賞。

 次の松浦貴憲くんは高校3年生の17歳。「小幡句」はもうひとつだったが、25日に木浪選手が魅せたシャチホコダイビングキャッチを見事に詠み、中日=名古屋=しゃちほこが勝率5割に届かなかったという小幡選手も真っ青になる秀句デビューを果たした。

 この中日3連戦で助っ人二人の5ホーマーを杉本五郎さんは、借金を振り払い5割復帰を喜んだ。

 26日の11得点を含むその前後の中日戦の猛打で、吐息をつき続けたかつての寒い夏を懐かしむ池上博さんの涼風句。

 さぁ、きょうから13連戦が始まる。大坪覚さんの気持ちは虎ファンすべてと同じだ。まず7試合はもらいましょう。巨人には絶対負けられないね。

 月間賞は、平井哲夫さんのタイガーマス句。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は6日必着。掲載は8日。

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