成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

2017年5月第5週

[ 2017年5月30日 05:30 ]

 <月間賞>

優勝の 決め手に上がる 一試合

         (香川県宇多津町・中山喜博)

<週間賞>

折れた鼻 秋にはきっと 高く成る

         (高知市・弘井美稲)

<佳作>

誰か打て 思わず叫ぶ 秋山戦

         (神戸市・野中勝敏)

降格の 仲間に見せた 勝つ気迫

         (大阪府高槻市・梅津 昭)

日本一 できると思い 眠られず

         (埼玉県春日部市・江口徹男)

打ち取った ハズのアイタタ ゴッツンコ

         (長崎市・吉岡まみ)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 阪神タイガースのクラシックユニホームで始まった聖地での巨人3連戦。

 選句子は中学時代、これを球場で見ている。藤村富美男さんを筆頭に、あの頃の選手はショーマンシップがあり、少年ファンを楽しませてくれたのを思い出す。

 24日、鳥谷選手は鼻骨を骨折する顔面死球を受けたが、翌日にフェースガードをつけて代打で出場し、ファンを感動させた。

 弘井美稲さんのお見舞い句に期待を込めて、週間賞に選んだ。

 23日、巨人の菅野投手に7回6安打0封されたが、我らが秋山投手だって7回5安打1失点で立ち向かった。

 野中勝敏さんの叫びもわかるな。

 26日のDeNA戦で6回途中KOされた藤浪投手は翌日、プロ入り後、初めて不振を理由に降格。代わって上がった青柳投手が快投で勝利を挙げた。3ランの糸井選手と2ランの福留選手のアベック弾に中谷選手のソロまで付いた気迫を詠んで、梅津昭さんが入選。

 江口徹男さん、早くからそれじゃ身が持ちませんよ。

 吉岡まみさんのように笑い転げる、大らかさを持って下さい。

 月間賞は9点差をひっくり返した6日の広島戦を詠んだ中山喜博さんの句を選んだ。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は6月4日必着。掲載は6日。

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