楽天・浅村2発!キング独走18号 「最高の場面で“救えるような一打”」本塁打&打点でリーグトップ

[ 2023年7月17日 05:20 ]

パ・リーグ   楽天7-6ロッテ ( 2023年7月16日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>初回2死一塁から先制2ランの浅村(撮影・長久保 豊)
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 チームを救い、仲間を助ける。それが真の4番の仕事だ。楽天の主砲・浅村のバットがあらゆる意味で価値ある勝利を呼んだ。

 「最後は甘い球を仕留められた。うれしいし、最高の場面で“救えるような一打”を打てて、みんなで勝てたという印象です」

 そう振り返ったのは3―3の9回だ。2死から3番・小郷が四球で出塁。ロッテの守護神・益田に対して2―2からの5球目、外角の149キロ直球を素直に打ち返した。打球は右中間へ。この試合2本目の18号2ランで決勝点を叩き出し、ヒーローは最高の笑みでベンチへ凱旋した。

 最後の守りは1点差に迫られたが、大接戦を制すことができたのは浅村の猛打に他ならない。初回の先制17号2ランに始まって連続二塁打、左前打と打ちまくり、とどめが9回の一発だ。「たまたまですよ」と謙遜するが、5安打が6年ぶり2度目なら1試合13塁打は20年9月22日のロッテ戦以来の自己最多タイ。春先の不振から暑さとともに調子も急上昇し、本塁打、打点の2部門でリークトップに立った。好調の最大の要因が右方向への打撃。「気持ち的にもいいバロメーター。強引にいかずに、自分の間合いで打てている」と自己分析した。

 ただ、打つだけではない。4番として高い意識。8回に救援で同点弾を許した鈴木翔について「翔天も毎日頑張ってる。誰でもミスするし、誰でも打たれる。みんなで助け合いながらと思ってる」と言った。仲間を救い、連勝が前夜8で止まったチームも救った。

 熱い夏。浅村のバットが、パ・リーグもタイトル争いも熱くする。(秋村 誠人)

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