滋賀短大付・上藤　打球頭部直撃のアクシデント乗り越え登板も3失点終戦「最後まで楽しくやり切れた」

第105回全国高校野球選手権滋賀大会２回戦   滋賀短大付３―５八日市南 （ 2023年7月16日    HPLベースボールパーク ）

＜八日市南・滋賀短大付＞滋賀短大付・上藤大輝は6回から登板したが…
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　滋賀短大付の最速147キロ右腕・上藤大輝（3年）が今大会初登板も、3回4安打3失点で短い夏を終えた。

　「最後まで楽しくやり切れました」

　「5番・右翼」で先発し、同点の6回から救援。2安打と四球で招いた1死満塁から併殺崩れの間に勝ち越しを許すと、7回は高めに浮いた変化球を被弾。この日の最速は球場表示で140キロだった。

　恐怖心に打ち勝ってのマウンドだった。6月の練習試合で打球が右側頭部に直撃するアクシデント。回復直後はボールを持つだけで手が震えた。大会前は実戦登板ができず、不安の残る中でコンディションを上げたが「70％から80％くらい」。本調子ではなかった。

　試合後は涙なし。進路については「心を落ち着かせてから考えます」と明言を避けた。（石丸　泰士）

　◇上藤　大輝（あげふじ・だいき）2005年（平17）9月13日生まれ、滋賀県守山市出身の17歳。小学3年から野球を始め、近江兄弟社中では軟式の竜王ジャガースで外野手。滋賀短大付では1年夏からベンチ入りし2年秋から投手転向。最速147キロにカーブ、スプリット、カットボール、チェンジアップ。50メートル走6秒1、遠投は約100メートル。1メートル80、76キロ。右投げ右打ち。