慶応・丸田 スクイズで二塁から一気生還 快足1番3安打!驚異の打率・778

[ 2023年7月17日 04:30 ]

第105回全国高校野球選手権神奈川大会4回戦   慶応10-0相模原 ( 2023年7月16日    ひらつか )

<慶応・県立相模原>5回、八木の2ランスクイズで生還を果たす丸田(撮影・会津 智海)
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 迷いなく三塁を蹴った。5回1死二、三塁で慶応の「1番・中堅」の丸田湊斗(3年)はスクイズで二塁から一気に生還。50メートル走5秒9の快足を飛ばし、走者で2ランスクイズを演出して「スクイズのサインが出た時点で狙っていました」としてやったりの表情だ。

 「ここまでの選手になれるとは思っていませんでした」

 1年時はベンチ入りすら経験できなかった左打ちの外野手が、2年時に右脚を上げる打撃フォームに変えて一気に飛躍。昨秋からは不動の1番としてチームに欠かせない存在となり、この日も先制打を含む3安打3打点と活躍した。これで今大会は9打数7安打で打率・778。「打席に入る前からいい準備ができている結果」と笑みを浮かべた。

 兵庫県西宮市出身の父・淳さんの影響もあり幼少期から阪神ファン。今春選抜では初めて甲子園のグラウンドに立ったが無安打に終わり「次こそヒットを打ちたい」と誓う。「まずは1番として塁に出て優勝に導ければ」と表情を引き締めた。(村井 樹)

 ◇丸田 湊斗(まるた・みなと)2005年(平17)4月25日生まれ、神奈川県出身の18歳。南舞岡小3年時に野球を始めた。日限山中時代は横浜泉中央ボーイズに所属し2年夏と3年春に全国大会出場。慶応では2年春からベンチ入り。憧れの選手は阪神・近本。50メートル走5秒9、遠投100メートル。1メートル73、74キロ。右投げ左打ち。

 ≪清原、代打で四球 夏初安打お預け≫西武、巨人などで活躍した清原和博氏の次男・勝児(2年)は8回2死一、二塁から代打で登場し四球を選んだ。父がバックネット裏で見守る中、好機で打席に立つと初球の高めに浮いてきた変化球をフルスイング。空振りしたが、その後はボール球を冷静に見極め、この回一挙5得点の攻撃に貢献した。次戦以降に今夏初安打が期待される。

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