八日市南が接戦制し3回戦進出 今井主将はプロ注目右腕・上藤から一発放ち「私立を倒して自信になる」

[ 2023年7月17日 04:00 ]

第105回全国高校野球選手権滋賀大会2回戦   八日市南5―3滋賀短大付 ( 2023年7月16日    HPLベースボールパーク )

<八日市南・滋賀短大付>7回にソロ本塁打を放った八日市南の今井和哉捕手
Photo By スポニチ

 八日市南が接戦を制し、3回戦進出を果たした。2―2の6回、併殺崩れの間に勝ち越し点を奪うと、7回には主将の今井和哉捕手(3年)がソロ本塁打で追加点。6回から登板した滋賀短大付のプロ注目右腕・上藤大輝(3年)を攻略した。

 今井は公式戦初本塁打。それまでの3打席で2三振と死球に終わっており、なんとかチームに貢献したいという思いがバットに乗り移った。

 「浮いてきたチェンジアップを、甘いと思って振った。感触が良かったので“入れ”と思いながら走りました」

 速球派の上藤対策も功を奏した。打撃マシンの速度を130キロ台後半に設定し、マウンドよりも約3メートル前に出して練習。三ツ井将大監督は「球が速いからボールの上を振りなさい、と指示しましたが、ここまでうまくいくとは」と驚きを隠さなかった。

 八日市南は農業科、食品科、花緑デザイン科という特色ある学科を持つ公立校。今井は食品科に所属し、ニワトリの解体をした際には命の大切さを学んだ。在学中にケガを抱えてプレーした期間が長かったことから、将来は柔道整復師になりたいという希望を持っている。

 「私立を倒して自信になった。やるからには甲子園を目指したい」

 今の夢は、一日でも長くチームメートと野球をプレーすることだ。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月17日のニュース