侍・白井HC　WBC大谷の三盗はノーサイン「目で合図が」　栗山監督のサインの数に一茂驚き「すごい」

白井ヘッドコーチ（右）と栗山監督
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　第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で世界制覇を果たした侍ジャパンの白井一幸ヘッドコーチ（61）が28日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前8・00）に生出演。WBCの舞台裏を語った。

　日本ハム時代からの名コンビでもある栗山英樹監督の采配について、コメンテーターの長嶋一茂が「栗山監督はあまりサイン出してなかったのでは？大谷の三盗、山田の盗塁、自発的なセーフティー、右打ちなど基本的にサインでやったりするけれど、サインでやってるんじゃなくて、自発的につなぐ野球をしていたように見えた」と質問すると、白井コーチは「サインは周到に用意していた。細かく。15、16種類のサインは用意されていた」と回答。一茂が「15、16？すごいな…」と驚く中、「ただ、ほんとに監督がサインを使ったのは数回ですね」と明かした。

　大谷翔平（エンゼルス）が1次ラウンド・チェコ戦で三盗を決めた場面では「例えば大谷選手の三盗は目で合図が来るんですよ。これ行けますって。それで、うん、行っていいよっていうことなんです。これは監督が、選手が大丈夫だと思ったら選手に任せていいからねっていうのを、私はサードベースコーチャーだったので監督からそれを受けていたので。選手がいけると思ったらOKだよと。バントも同じ。そういう意味では我々が管理するのではなくて、選手が自ら考えて行動する、プレーする自走型の選手。こういうチームだった」と語った。

　また、白井コーチと栗山監督の間も「ここは任せるからと私も任せていただいていたんです。選手とのアイコンタクトでここはOKと。栗山監督と長く一緒にいるので、例えば任されて、うまくいかなかった時になぜうまくいかなかったのかというのは一切言わない方。どんなにミスしようと全く。ありがとうねって言って。ここがあるので任された側も委縮しないんです。責任に応えようという気持ちに私もなるんですけど、今回の侍ジャパンはみんながそういう気持ちでプレーしていたと思う」と述べた。