ダルビッシュ「37歳で引退。やる可能性95％ない」から心境に大きな変化　パドレスと42歳まで6年契約

パドレスのダルビッシュ（AP）
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　【記者の目】ダルビッシュの以前の契約は、18年からカブスと結んだ6年総額1億2600万ドル（約165億円）で今季終了後まで。19年3月には、その契約が終われば引退すると話していた。「やらないですよ、絶対。37歳で引退しても、あと40～50年くらいしか生きられない。人生そんなに時間はないから、ずっと野球をやってはいられない。やる可能性は95％ない」と明かしていた。

　だが、心境の大きな変化があった。以前は「メジャーに来てから野球がゲームをつくる作業のようになり、楽しめなくなった」とこぼしていた。それが昨季中には「野球が面白いし、凄く好き」に変わっていた。コーチ、スタッフ含めた周囲がダルビッシュならではの曲がり球を駆使した創造的な投球術を認め、理解するようになったことがあると思う。

　サンディエゴの環境もプラスに働いた。「21年は、人生的に迷っていた。でもサンディエゴで凄く明るい家を買った。そこから凄く良くなり出した」とにこやかに明かしてくれたことがある。人生観さえも大きく変えながら歩んできた道。今ははっきり6年後をにらみ、またその道程に侍ジャパンの世界一も視界に捉えているのだろう。（大リーグ担当・奥田秀樹通信員）