レッドソックスで遊撃手、プエルトリコ代表で中堅手、二足のわらじに挑む守備の名手ヘルナンデス

[ 2023年2月12日 09:14 ]

レッドソックスのエンリケ・ヘルナンデス(AP)
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 ボストン・レッドソックスのエンリケ・ヘルナンデス(31)はこの春のキャンプで最も忙しい選手になりそうだ。ボストン・グローブ紙が11日(日本時間12日)に報じている。

 今季中堅手から、キャリアで47試合しか先発経験のない遊撃手にコンバートされるため、その準備で忙しくなるが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でプエルトリコ代表に合流すると、そこでのポジションは中堅手。メッツのフランシスコ・リンドア遊撃手がいるためで、WBCが終わればまたレッドソックスの遊撃手に戻る。2つのチームのために、2つのポジションを練習するのは大変だが、幸運なのはプエルトリコ代表の練習場所は、レッドソックスのキャンプ地であること。つまりヘルナンデスは、プエルトリコ代表に合流したあとも、レッドソックスの内野守備コーチと一緒に準備を進められる。プエルトリコのコーチもそこは理解し協力する。ただ大リーグは23年から、守備のシフト制限、大きなベース、ピッチクロック導入など新ルール導入で、例年以上に野手のやるべきことが多い。果たしてヘルナンデスの身体がもつのか。

 もっとも本人は、遊撃手コンバートには自信を持っている。大リーグでも屈指の才能ある守備選手で、遊撃手、二塁手、中堅手とどこを守っても一流だが、特に遊撃に自信があるからだ。「まあ見ておいてよ、10月か11月かにまた話そう。むしろ中堅手の方がきつくなってきた。内野手仕込みの一歩目の早さでなんとかできてきたけど、自分のスピードでは広いフィールドを今後も守り切れるかどうか」と話している。

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2023年2月11日のニュース