オリックス・森と再会　辻発彦氏「いい表情してるな」にこーっと笑顔であいさつ

オリックスの森（右）と再会した辻初彦氏
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　【辻発彦が見た「新しい景色」】宮崎キャンプ視察の最終日だった10日。オリックスの宮崎キャンプは、あいにくの雨でほぼ、室内練習場での練習だった。開始前のミーティング。森と目と目が合うとニヤリと笑っていた。円陣が解けた瞬間、すぐそばまで来てくれて、にこーっと笑顔であいさつしてくれた。日焼けもあるだろうけど、引き締まってシャープになっていた。「慣れた？」と聞いたら「気を遣いますね」と言っていたけど、本当にいい表情をしてるなって感じたね。

　ウオーミングアップからしっかり動いていた。「（西武の時と）走りが違うじゃないか。いい走りしてたね」って冗談で言ったら「必死でやっています」だって。ブルペンで投手の球を受けているのも見たけど、キャッチングも勉強していると言っていた。オリックスのいい投手陣の特徴を早くつかむために日々、やっているんだと思う。

　昨年までここ何年かは、捕手として投手に対する接し方など随分、変わってきたと感じていた。試合が終わってからロッカーで投手と話しながらやっている姿とかを見て、成長してきていると思っていた。試合に勝っても、打たれたり、捕手としてうまくいかないと本人は心から喜べなかったと思う。捕手としての成長という面では凄く期待している。

　オリックスのコーチ陣も「やっぱり森はいいね」と言っていた。打撃はいいし、もともと打つことに関しては非凡な選手。チャンスにも強いし、どの打順に置くのか注目している。「（西武戦では）ブーイングされるやろな…」って心配していたけどね。

　久々にキャンプ巡りをした5日間。慣れない革靴で歩き回った結果、右足の薬指の皮が破れちゃったよ。これもいい思い出かな！（本紙評論家）