DeNA三浦監督「1年でいいチームに変わってきた」も“反撃”へ「もっともっと変わっていかないと」

[ 2022年10月10日 19:50 ]

セCSファーストステージ第3戦   DeNA2―3阪神 ( 2022年10月10日    横浜 )

<D・神>敗退し、スタンドに向かってあいさつする三浦監督(右端)ら(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAの2022年シーズンが幕を閉じた。三浦大輔監督(48)は1点を追う9回1死満塁の場面で、今季10年ぶりに古巣に復帰した40歳のベテラン藤田を代打に送る采配を見せたが二ゴロ併殺で試合終了となった。1勝1敗で迎えた第3戦。引き分けでもファイナルステージに進出できる条件の中、自慢の強打線が3試合で6安打0点、5安打1点、5安打2点と封じられた。

 8月に24戦18勝6敗と快進撃を見せ、一時はリーグ連覇したヤクルトに4ゲーム差まで詰め寄ったDeNA。しかし、4ゲーム差をつけた借金3の3位・阪神に“下克上”を許し、早すぎる終戦を迎えた。

 三浦監督は、クライマックスシリーズだけでなく、今季の戦いを振り返り「1年でいいチームに変わってきたなというのは感じています。選手スタッフだけでなくファンの方も、今までにない手拍子の大きさ、クラップの大きさ、球場全体を盛り上げてくれましたし、雰囲気をつくってくれたし、その雰囲気の中で戦えたのは幸せだと思います」と諦めない姿勢を示し続けたナインの成長に目を細め、心強いハマスタのファンの存在に感謝した。

 就任1年目となった昨年は54勝73敗16引き分けで首位ヤクルトに20ゲーム差の最下位だったが、2年目の今季は73勝68敗2引き分けの2位までチームを押し上げた。その采配を高く評価され、複数年契約での来季以降の続投も決まった。

 しかし、この結果で満足するわけにはいかない。悔しさを押し殺し、来季へと視線を向けた指揮官は「ただ結果で応えられなかったのは申し訳なかったです。けど、もっともっと変わっていかないと、と思います」と声を絞り出した。

 1997年も夏の快進撃で一時は首位ヤクルトに最大14ゲーム差から2.5ゲーム差まで詰め寄ったが、9月に力尽き2位に終わった。悔しさをバネに挑んだ1998年。見事に38年ぶりのリーグ制覇を果たし、西武との日本シリーズも制し日本一まで駆け抜けた。

 「もっともっと変わっていかないと」。2023年、三浦監督、そして早すぎる終戦を味わったDeNAナインの「反撃」が始まる。

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