セCS第1S 6季連続“2位の悲劇”3位借金3阪神突破に「2位にアドバンテージを」「最大の下克上だ」

[ 2022年10月10日 17:30 ]

セCSファーストステージ第3戦   DeNA2―3阪神 ( 2022年10月10日    横浜 )

DeNA・三浦監督(左)と阪神・矢野監督
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 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは10日、横浜スタジアムで第3戦が行われ、リーグ3位の阪神がDeNAに逆転勝ち。2勝1敗で12日から同1位・ヤクルトの本拠地・神宮で行われるファイナルステージに駒を進めた。

 “セ・リーグ2位の悲劇”が繰り返された。阪神がファーストS突破を決め、新型コロナウイルスの影響で開催されなかった2020年を除いて2016年から6シーズン連続で3位球団がファイナルステージ進出を決めた。下克上での日本シリーズ進出は2017年3位DeNAが果たしているが、今年の阪神はどうか。DeNAは阪神に4ゲーム差をつけ貯金5で、一時は連覇したヤクルトに4ゲーム差まで詰め寄ったが、悔しい2022年シーズン終戦となった。

 ちなみに、阪神はレギュラーシーズン68勝71敗4分けの勝率.489でリーグ3位。過去、勝率5割未満で日本一に輝いたチームはなく、矢野阪神は「史上最大の下克上」に挑む。勝率5割未満でのCS進出(04~06年パ・プレーオフも含む)は、今季の阪神で延べ8チーム目。5チームのファイナルS進出となった。

 また今回の阪神のように借金3以上は13年広島(借金3)、18年巨人(借金4)に次ぎ3チーム目で、過去2チームはともにファーストSを突破したが、日本シリーズには届かなかった。

 SNS上では「史上最大の下克上見たい!」「阪神が夢の借金日本シリーズに歩み進んでいる」「開幕9連敗からの日本一は夢があるね」など、矢野監督の今季限りの退任発表、そして開幕9連敗から始まった阪神の“下克上”に期待する声が上がった。一方で「2位にアドバンテージがあるべき」「クライマックスシリーズにはとにかく反対です。シーズン成績の重要性を守って欲しい」「阪神が日本一になったら非難殺到やろうな 借金あるのに優勝ってわけわからんもん」「借金の阪神が勝ったら、プロ野球界がおかしくなる」「三浦DeNA来年こそリーグ制覇からの日本一だ」など、「CS」そのものに対しての否定的な意見もあり、両軍ファンだけでなくプロ野球ファンの賛否の声で盛り上がっている。

【2015年以降のセCSファーストステージ結果】
※勝敗は2位チームから見たもの

年    2位  勝 敗   3位 (3位球団のシーズン結果)
2015 巨  人 〇●〇 阪  神
2016 巨  人 ●〇● DeNA  (69勝71敗 3分け)借金2
2017 阪  神 〇●● DeNA  (73勝65敗 5分け)貯金8
2018 ヤクルト ●●  巨  人(67勝71敗 5分け)借金4
2019 DeNA   ●〇● 阪  神(69勝68敗 6分け)貯金1
2020  ――新型コロナで中止―― 
2021 阪  神 ●●  巨  人(61勝62敗20分け)借金1
2022 DeNA   ●〇● 阪  神(68勝71敗 4分け)借金3

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