DeNA 1点追う9回に牧“絶叫打”から1死満塁も…代打・藤田ヘッスラ届かず立ち上がれず、佐野は涙

[ 2022年10月10日 17:55 ]

セCSファーストステージ第3戦   DeNA2―3阪神 ( 2022年10月10日    横浜 )

<D・神>9回1死満塁、藤田の二ゴロを小幡がキャッチ。ホームに送られたボールを梅野が一塁に送球。藤田のヘッドスライディングよりも先に大山が送球をキャッチ。併殺で試合終了(撮影・篠原岳夫)
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 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは10日、横浜スタジアムで第3戦が行われ、レギュラーシーズン2位のDeNAが同3位の阪神に2-3で敗戦。2017年以来5年ぶりのファイナルステージ進出はならなかった。

 2―3の9回。ナインもハマスタに詰めかけたファンも逆転を信じていた。先頭の牧が阪神5番手右腕・湯浅の150キロを超えるストレートに負けることなく8球粘り、9球目152キロの低めストレートを強振し左前打。打った瞬間雄叫びを上げながら一塁へ走り出した牧は、ベンチに右腕を突き上げ再び雄叫び。一塁ベース上では両拳を握りしめ絶叫した。

 この一打でDeNAベンチとハマスタのボルテージは最高潮に。続く宮崎は空振り三振に倒れたが、6番ソトは四球を選び、大和の代打・オースティンは初球を完璧に捉え強烈な中前打を放った。1死満塁の場面で三浦監督が動いた。同点どころかサヨナラ突破の大チャンスで8番・山崎の代打に藤田を指名。しかし初球。152キロの真ん中ストレートを振り抜いたが打球は二塁手正面に。藤田は懸命に一塁へ、ヘッドスライディングを試みたが届かず。無念の併殺で試合終了となった。藤田はヘッドスライディングをしたまま、顔をグラウンドに埋めたまましばらく立ち上がれず。オースティンに抱きかかえられベンチへと引き揚げた。

 ハマスタのファンにあいさつを終えた主将・佐野は目を真っ赤にして唇をかみしめ、入江はベンチで呆然として座り、しばらく動けなかった。

 真夏の快進撃で一時は連覇したヤクルトに4ゲーム差まで詰め寄った2位・三浦DeNAの早すぎる2022シーズンの幕切れ。来年こそ、この悔しさを糧にリーグ優勝をつかみ取る。

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