阪神 「史上最大の下克上」へ第一関門突破 DeNAに逆転勝ち!矢野監督との“お別れ”まだ先!

[ 2022年10月10日 17:19 ]

セCSファーストステージ第3戦   阪神3-2DeNA ( 2022年10月10日    横浜 )

セCS1<D・神>9回、1死満塁のピンチを併殺で切り抜け試合終了。ファイナルS進出を決めて大喜びの阪神の選手たち(撮影・篠原岳夫)
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 阪神がDeNAに3-2で逆転勝ちし、CSファイナルステージ(S)進出を決めた。9回はしびれる展開となったが、何とかDeNAに競り勝ち、2勝1敗でファーストSを勝ち抜いた。

 先発の才木が2回先頭の宮崎に右越えソロを被弾し、先制を許すと、続く3回にはバッテリーミスで、さらに1点を追加され、苦しい戦いを強いられた。

 それでも4回に佐藤輝が中越えソロを放ち反撃に出ると、6回には無死二塁から近本が右翼フェンス直撃の適時二塁打で同点に追いついた。なおも1死二塁では5番・原口が左前に勝ち越しの適時打。打線がここ一番で集中力を発揮した。

 3―2の6回2死からは前日9日の第2戦でも登板していた西純がプロ初の連投でマウンドに上がり2回無失点。8回2死二塁のピンチでは湯浅を投入し、セ・リーグ最多安打の佐野を一ゴロ。ベンチも必死の継投で1点を守り切った。

 だが、しびれる場面は9回まで続いた。湯浅が先頭の牧に左前打を許すと、1死後にソトに四球。オースティンに中前打でつながれ、1死満塁の大ピンチとなった。ここで矢野監督が直々にマウンドへ向かい、激励すると、続く代打・藤田の初球が二ゴロ併殺となり、試合終了。グラウンドの選手は歓喜で沸き、ベンチの矢野監督も思わずガッツポーズをして喜ぶ劇的な幕切れとなった。

 レギュラーシーズンでは68勝71敗4分けの勝率・489でリーグ3位。過去、勝率5割未満で日本一に輝いたチームはなく、阪神は「史上最大の下克上」に挑んでいるが、これで第一関門を突破した。また、今季限りでの退任を発表している矢野監督との“ラストゲーム”は、先延ばしとなった。

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