ソフトバンク・藤井 吹っ切れた「涙の10・1」の雪辱 再スタート零封

[ 2022年10月10日 05:00 ]

パCSファーストステージ第2戦   ソフトバンク8―2西武 ( 2022年10月9日    ペイペイD )

<ソ・西>8回、4番手で登板した藤井(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 何の迷いもなく送りだしたソフトバンク・藤本監督同様、藤井もまた、吹っ切れていた。先頭打者の金子は156キロで空振り三振。外崎に中前打を浴びるも代打・中村を153キロ直球で空振り三振に抑えて、森をフォークで一ゴロに料理する。ネクストバッターズサークルお山川まで回さずスコアボードに「0」を刻んだ。

 「点差(7点)もあったので、自分の投球をするだけだった」

 失意に沈んだ「10・1」。3連投の藤井は1―1の延長11回、山川にサヨナラ2ランを浴びた。同点でもリーグ優勝が決まる大一番で今季初黒星を喫し、あふれ出る涙を抑えられなかった。だが、一夜明けると闘志が再び芽生え「(4連投)行かせてください!」と藤本監督に直訴した。2日の登板は実現せず、再スタートのマウンドで結果を出した。

 シーズンでは55試合5勝1敗22ホールド、防御率1・12とMVP級の働きをした右腕。指揮官は「1試合投げオリックス戦に行こうと。準備運動ですね」とショックを振り払う内容にうなずいた。(森 寛一)

続きを表示

2022年10月10日のニュース