槙原寛己氏 阪神・西純が度胸満点好リリーフ ファイナルSでも大きな戦力に

[ 2022年10月10日 19:30 ]

セCSファーストステージ第3戦   阪神3―2DeNA ( 2022年10月10日    横浜 )

セCS1<D・神>7回を打者3人で片づけ雄たけびをあげる西純(撮影・大森 寛明)
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 【槙原寛己 視点】阪神4番手の西純が最高の働きをした。プロ3年目、しびれるような展開で登場しても臆することなくどんどんストライクを投げ込んでくる。直球、スライダーにフォーク、カーブ、チェンジアップ…制球がいいだけでなくクイックで投げたり、足を上げてから長く止めたり。タイミングを外すベテランのような投球術も身につけている。引き出しが多く先発でもいいが、リリーフ適性もある。

 7回ソトの打席。初球はスライダーで空振り。スライダーとフォークが外れて、カウント2―1。4球目、ソトは直球一本で待っていたはずだ。そこに内角高めに151キロの直球を突っ込んだ。結果は二飛。西純の直球は回転がよく、球速以上に打者の打ち損じを誘発する切れがある。

 ファイナルSで大きな戦力になる。先発でも第2先発のような位置づけでもいけるし、勝ちパターンのリリーフでも使える。岩崎に不安を抱える救援陣で、湯浅につなげる重要な役割も担える。ポストシーズンの戦いは若い選手には貴重な経験になる。来季、西純はローテーションに入り2桁は勝てるのではないか。次世代のエースになると思う。(スポニチ本紙評論家)

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2022年10月10日のニュース