阪神「ナカ・チカ」猛打賞競演! 1番・中野はド根性ヘッスラ、3番・近本は自己最長更新19戦連続安打

[ 2022年6月23日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4ー5広島 ( 2022年6月22日    マツダ )

<広・神>3回、会沢(右)と激突しながらも同点の生還を果たす阪神・中野(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 阪神の1番・中野、3番・近本が攻撃の起点となった。全4得点に絡む奮闘。まずは4月20日のDeNA戦以来となる1番を任された中野が気迫を見せた。

 「最近は自分の役割ができていなかった中で、打順が変わって、思い切っていこうと開き直った。塁に出てなんとかしてやろうという気持ちが出たので、そこはよかった」

 0―1の3回2死から左前打で出塁。なおも2死一、二塁では近本の中前打で二塁から一気に本塁に突入した。ヘッドスライディングで飛び込んだ際に捕手の会沢と激突するも、一時同点に追いつく得点を刻んだ。交錯直後にはもん絶。矢野監督やトレーナーが駆けつけるなど、途中交代が心配された。しかし直後は問題なく遊撃の守備に就き、執念でプレーを続けた。

 「若干、むち打ちみたいな感じもあるんですけど、最近チームに貢献できていなかったので、途中で代わるのだけは嫌だなと思っていた。そこは気持ちで何とか頑張りました」

 1―2の5回1死では詰まりながら左前打。7回先頭でもケムナのカーブを右前に運び、5月29日のロッテ戦以来、今季6度目の猛打賞を記録した。

 連敗阻止へ向けて打順を組み替えて挑んだ一戦だった。2番には島田を起用。1~3番まで今季初の並びで臨んだ。中野に誘発されるように近本も躍動。1点を追う3回には中前適時打を放ち、自己最長を更新する19試合連続安打をマーク。同点の延長10回にも先頭で左前打し、一時勝ち越しの起点を作った。5回の右前打と合わせて、今季7度目の猛打賞。「勝つことだけ。そのためにやるだけ」と敗戦に肩を落としたが、この夜は俊足コンビが打棒で見せ場をつくった。(長谷川 凡記)

続きを表示

この記事のフォト

2022年6月23日のニュース